健康・お金・生活

健康長寿のヒミツに迫る100年生きる人の習慣

100年生きる人の習慣

100歳になっても元気な方が増えています。元気で長生きのヒミツはどこにあるのでしょうか?
この疑問に答えてくれる「人生100年の習慣=NHKスペシャル取材班」という本を通して、考えてみたいと思います。

100歳でも元気な方の秘密とは?

「センテナリアン」という言葉をご存じですか?
 センチュリー(1世紀)を生きた人、つまり100歳を超えた人を指す言葉だそうです。
 平均寿命の伸びとともにセンテナリアンも増え続け、現在は日本国内だけでもおよそ6万人、全世界では46万人以上もいるといいます。
 ご高齢者の自立生活支援を仕事としている私は、たくさんの高齢の方々と接している訳ですが、70代で要介護状態になる方もいれば、90歳や100歳になってもお元気な方がいる。70代でお亡くなりになる方もたくさん見てきました。同じ人間なのに、この差は一体何なのだろう……と常々感じておりました。
 大きな病気をせず、いつまでも元気で長生きできるのは、遺伝や家系だとも思われがちですが、世界で46万人はいると推計されているセンテナリアンの研究を通して、「健康長寿」の秘密に迫ろうという研究も進んでいるようです。
 先日、常々感じていたこの疑問の答えを探そうと、講談社刊「人生100年の習慣=NHKスペシャル取材班」という本を読んでみました。「こうすれば皆100歳まで元気でいられる」などという魔法はありませんが、参考になることがたくさんありました。
 一人でも多くの方が健康で長生きできるのであれば、個人にとっても社会にとっても有意義なことは間違いありません。今月は、そのごくごく一部になりますが、ご紹介したいと思います。

健康長寿な人ほどピンピンコロリ

 研究はまだ始まったばかりで、わからないこともまだ多いようですが、センテナリアンに特徴的なことは、慢性炎症値(CRP)が低く、微小循環(毛細血管)が健在、病は気からということなのでしょうか今までの人生や今の環境への満足感が強い、などが挙げられるようです(慢性炎症値や微小循環について詳しく知りたい方は、ぜひこの本をお読みください)。
 遺伝子や家系が寿命に関係する要素は約半分で、残りの半分は環境や生活習慣、ポジティブな思考回路が関係してくるそうです。健康寿命が長い人ほど、寝たきりになる時間が短いとも書いてありました。つまり、健康長寿になればなるほど「ピンピンコロリ」の理想に近づくということです。
 結局はバランスの取れた日本人に合った腹八分の食事(栄養補給)、適度な運動、何があろうとくよくよしないでポジティブに考え、こだわりなく、あるがままを受け入れていくという生活習慣、思考習慣が大事ということ。「何だ、健康診断で言われることと同じじゃないか」と思う方もいるでしょうが、やはりここに行き着くようです。
 印象的だったのは「100年の人生の中でいつが一番幸せだったか?」をセンテナリアンの方々に聞いた話。「今が一番幸せ」が、その答えです。
 身体機能は落ちても、あるがままを受け入れるというポジティブな感情は年齢とともに上がっていくようなのですね。変な欲がなくなるからでしょうか、どこに居ようが心豊かに、人生の終盤を歩んでいるのが現実のようです。

斎藤豊男さん斎藤 豊男(さいとうとよお)
株式会社けんこうぷらん 代表取締役
福祉用具専門相談員 
福祉住環境コーディネーター

 

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