コラム

【取材】音楽ボランティアから歌手へ 美月 愛

美月愛さん

老人ホームなどへの慰問をボランティアで16年間続け、今年、歌手デビューをした美月愛さん。
埼玉県和光市のデイサービス「リーシェガーデン和光」に慰問するとご入居者の方々が集まり盛り上がりました。

美月 愛(みつき あい)
埼玉県出身。福祉介護施設を中心に慰問、音楽ボランティア活動を2002年より継続。2018年4月、「幸せかしら…」で歌手デビューを果たすとともに、3児の母でもある。

施設初の音楽イベント涙を流すご利用者の姿も

「リーシェガーデン和光」では、日ごろからさまざまなレクリエーション活動が活発に行われていますが、歌手を招いてイベントが開かれるのは開設以来9年目にして初めてのこと。普段はデイサービスとして利用されるフロアは、カラオケの機材やモニター、手作りの舞台が登場し、華やかなイベント会場へと様変わりしました。静かに開演を待つご入居者の前にドレス姿の歌手・美月愛さんが登場すると、大きな拍手が沸き上がりイベントの始まりです。
 美月さん自身が憧れたという偉大な歌手、故・美空ひばりさんの「りんご追分」などを熱唱すると、その懐かしいメロディーと美月さんの美しい歌声に涙を拭う人の姿も見られ、「青春時代を思い出して涙が出た」という喜びの声が聞かれました。
 続いて、美月さんと男性入居者の方や、女性スタッフとのデュエットも披露され、会場全体は笑顔と笑いに包まれました。
 アンコールを含む全12曲、約1時間のイベントが終了すると、観覧した方からは「最初は関心が低かったけれど楽しかった」「毎月開催してほしい」「童謡が好きで、歌手を目指していた若いころを思い出し楽しかった」といった声があがり、皆さんにとって思い出深いイベントになったようです。

プロになることでチャリティーに深みを

 イベント序盤、「りんご追分」を歌っている途中で声を詰まらせた美月さん。「これまでの音楽ボランティアで出会った人たちを思い出した」と話します。
 埼玉県久喜市に生まれた美月さんは、小学校の卒業文集に「将来の夢は歌手になること」と書き記すほど、歌が大好きな少女だったそうです。残念ながらその夢は叶いませんでしたが、一般の会社に就職した後、結婚をして3人の子どもに恵まれ、幸せな生活をおくってきたと言います。それでも「何か社会の役に立ちたい」という思いが常に心の中にあり、「自分にできることは何だろう?」と考えたとき、「大好きな歌だったら貢献できるかもしれない」と思い、16年前、介護福祉施設の門を叩いたそうです。
「Tシャツ姿でカセットテープを握り、飛び込みで歌わせてもらいたいとお願いしました。施設の方からは「ぜひ歌ってください」と言っていただき、ペンをマイク代わりに歌ったのが最初です。16年間で多くの施設を回りました。今は亡き祖父や祖母が介護施設でお世話になっていたことも活動の後押しとなっています。私が歌うことで少しでも誰かに喜んでもらいたい、という一心でした」。
 今年4月、ファーストシングル「幸せかしら…」でデビューを果たした美月さん。そこには並々ならぬ思いが込められていました。「郵便局から募金箱を預かり、東日本大震災や熊本地震で被災した方たちのためのチャリティーイベントを開いたことがありました。しかし、音楽ボランティア活動家としての美月愛では限界がありました。そこで、歌手としてデビューすることを決意。他のアーティストさんとコラボレーションすれば、より多くの方々の関心と支援を得られます。これまで以上のボランティア活動につなげていきたいのです」。
 今年、自身の名にちなんだ「愛プロダクション」を立ち上げ、芸能プロダクション「FAN・DREAM」と業務提携を果たし、活動の幅を広げている美月愛さん。その思いが形となったイベント『飛躍!感謝を込めて…』は、8月10日(金)に開演です。

 

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