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紙おむつが地球を救う?!紙おむつのリサイクルとは?

紙おむつのリサイクルとは

高齢者施設や保育園などで大量に発生する使用済み紙おむつ。これを燃料資源として活用しようという試みが始まっています。
事業を行う㈱スーパー・フェイズ、佐川印刷㈱、三菱製紙販売㈱の方にお話を伺いました。

紙おむつのゴミを燃料資源として有効活用

 紙おむつのリサイクル事業とは?

 事業に使用しているのは、㈱スーパー・フェイズが開発した紙おむつの燃料化装置です。汚物つきの紙おむつをポリ袋のまま装置に投入するだけで、破砕、乾燥、滅菌などの工程を経て、自動的に燃料源となるペレットができあがります。そのペレットを製紙工場等の燃料にしたり、バイオマスボイラーで再度エネルギーとして利用するというリサイクルシステムを構築しました。私たちが理想としているのはエネルギーの地産地消で、地元の入浴施設やロードヒーティング、ハウス栽培農家など、地域の燃料資源として活用していただこうと考えています。
 従来のように自治体が所有する焼却炉で紙おむつを燃やすと、大量の地球温暖化ガスを無駄に発生させるだけでなく、焼却炉自体を傷めてしまうという問題が指摘されています。使用済み紙おむつは水分を含んで燃えにくく、焼却処理がしにくい厄介者といわれています。そこで、ゴミを減らした上に化石燃料に代わる新エネルギーを生み出せないかと開発を進めたのが、この紙おむつの燃料化装置です。燃料化を考える以前から、私たちはゴミを減らすための施策を練っていました。最も分別しやすいゴミは何かを考えたとき、普段は可燃ゴミに混ざっている使用済み紙おむつに思い当たったのです。
 この燃料化装置は、同じ槽内で雑菌処理までが自動で行われ、水も一切使用せず排水も出ないので、極めて安全に処理を完結させることができます。投入時の3分の1以下の重量になったペレットは、最も懸念された臭いについても問題ありません。

 紙おむつの回収方法は?

 専用のトラックが施設等を回り、使用済み紙おむつを回収します。このときに活躍するのが、三菱製紙販売㈱が企画し、佐川印刷㈱と共同開発した「デオドバッグ」という臭い漏れしない特殊な防臭袋です。使用済み紙おむつの臭いに関しては、以前から介護施設や病院、保育園を中心に問題視されていました。紙おむつの臭いに悩まされているのは、使用する本人ではなく施設で働く人たちです。そこで、臭いを根本から閉じ込める袋を作れないかということで、開発に乗り出しました。防臭袋が効果的に使われれば、職場環境の改善という面からも計り知れない効果があるといえます。
 これまでお子さんが保育園で使用した紙おむつは保護者の方が持ち帰るのが主流でしたが、最近では衛生面の不安から紙おむつの処理を業者に委託する自治体も増えてきています。そのような自治体と協力し合いながら、このリサイクルシステムを拡大していければと考えています。


デオドバッグは、多層構造を持つ防臭袋です。層と層の間に酸素バリアのある特殊な樹脂を入れることで、空気を通さず、臭いが外部に漏れない仕組みです。
一般的なゴミ袋では、どんなに口を強くしばっても素材自体から臭い物質が漏れ出てしまいます。臭い成分を外部に漏らさないためには、酸素やガスなどの気体を通しにくいプラスチック素材を使用する必要があるのです。
匂いつきトイレットペーパーの外袋からヒントを得て開発されたこのデオドバッグは、使い勝手にもこだわりました。通常のゴミ袋とは違う伸びる素材を使うことで、結びやすい作りになっています。
また、現場のニーズに応じて小サイズ・大サイズの2種類をラインナップしました。大サイズは中身が重くなって持ち運びづらくなることを避けるため、使用済み紙おむつが15~16個程度入り、女性でも簡単に持ち運べる5~6kg程度で収まるサイズで作られています。

 

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