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認知症の方が自分らしく生活するグループホーム

認知症の方が自分らしく生活するグループホーム

要介護原因の第1位といわれ、近年では社会問題にもなっている認知症。認知症の人は2025年には700万人に達するといわれており、決して他人事ではありません。認知症の人たちが生活する「グループホーム」について紹介します。

元気な今だからこそ考えたい将来の介護について

 元気な今だからこそ、介護について一緒に考えてみませんか?
 何気なく毎日を過ごせているうちは、介護について関心がないかもしれません。しかし親や自分の将来について考えてみると、決して他人事ではありません。いざ必要になってからでは、ゆっくりと考える時間もなくいろいろなことを決める必要に迫られます。
 日本は超高齢化社会に伴い、認知症の方が増え続けています。
 厚生労働省が行った「平成28年国民生活基礎調査」によれば、認知症は要介護原因の第1位であることがわかっています。
 認知症の人は、2012年には462万人(65歳以上の7人に1人)であったのに対し、2025年には700万人に達すると推測されています。これは65歳以上の5人に1人の割合です。
 介護の問題は決して他人事ではないのです。

認知症の方の自立を支援するグループホーム

 介護サービスとひと口に言っても、その種類は多岐にわたります。
 弊社が提供しているサービスを例に挙げてみると、デイサービス、ショートステイ、グループホーム、居宅介護支援、定期巡回・随時対応型訪問介護看護、訪問看護、訪問介護、住宅型有料老人ホーム、介護付有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅があります。
 このうち、私が勤務しているのは認知症対応型共同生活介護、いわゆる「グループホーム」です。
 グループホームは、1980年代にスウェーデンの小さな町で始まった「グループリビングケア」の形を取り入れた入居施設です。
 ここに入居されるのは認知症の症状があり、病気や障害などで在宅生活が困難になった方々で、職員の援助を一部受けながら、1ユニット(5名~9名)で共同生活をおくります。
 1ユニット5名~9名の人数にはきちんとした理由があります。症状にもよりますが、認知症の方は新しく物事を覚えたり、新たに出会った人を記憶したり認識したりすることが難しいため、変わりやすい環境では穏やかに過ごすのが難しいといわれています。そのため長期間共同生活をする上では5名~9名くらいが、ご入居者同士や職員との間で信頼関係が築きやすい人数なのです。
 お部屋は、お一人ずつに分かれておりプライベート空間を確保しつつ、家庭に近い環境で、ご入居者の残存機能に応じて料理や掃除、洗濯などの役割を持ちながら、自立した生活をおくります。
 職員は、認知症について正しい知識を持ったプロが常駐し、ご入居者の状態を把握しながら、職員間での情報共有を徹底し、その方に最も適した支援方法を目標に介護を行っています。

今ある能力を維持・向上する余暇と食事

 余暇の時間は弊施設の場合、時間を午前と午後の部に分けて、脳トレプリントをはじめ塗り絵、パズルゲーム、残存能力維持・向上のための体操、エルダーシステム(介護予防システム)を活用した音楽療法と運動療法を兼ね備えた機能訓練、インターネット配信「いきいき脳体操テレビ&ゲーム」などを活用し、楽しみながら健康維持ができるよう取り組んでいます。
 その他、それぞれの季節に合わせた各種イベントやお出掛けツアー、行事食、バラエティに富んだおやつにも力を入れています。
 食事面では、栄養士の資格を持った職員が対応し、ご入居者皆さまの健康状態を考えてメニューを考案しています。糖尿病や塩分制限が必要な方は、職員がそれぞれに調整して対応します。また、飲み込む力やかむ力が衰えた、嚥下(えんげ)や咀嚼(そしゃく)が困難な方へも刻み食やトロミ食などの対応をしっかりと行い、皆さまにとっての楽しみの1つである食事を安心した形でご提供できるよう尽力しています。

ご家族もご本人も第二の人生を笑顔で楽しく

 グループホームの1番の目的は、できるだけ家庭環境に近い中で生活をおくり、地域の方々と繋がりを持ちながら、認知症の症状の進行を遅らせることだと思います。
 私たちが切に願う認知症ケアは、薬は最低限にとどめ、ご入居者お一人おひとりがありのままの姿で、長く生活をしていただくことです。
 ご家族それぞれに介護に関していろいろな不安や想いなどをお持ちだと思います。さまざまなケースはありますが、グループホームとご家族のご協力により、認知症の緩和ケアはできると確信しています。
 弊社では、「ご本人もご家族も幸せに暮らしていただきたい」という思いで、サービスを提供しています。認知症ケアでお困りの方には、私たちが良いきっかけになれましたら幸いです。「スミール」はスウェーデン語で「笑顔」を意味します。皆さまに第二の人生を笑顔で楽しく過ごしていただきたい。そのような願いを込めた施設名です。
 ぜひ一度、新潟市石山地区にありますグループホーム「スミール石山」へお越しください。職員一同、心よりお待ちしております。

五十嵐洋一さん五十嵐 洋一(いからしよういち)
㈱東日本福祉経営サービス
グループホーム スミール石山
 ホーム長 

 

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