特集

人生100年時代を迎える新しいコミュニケーションの形「SNS」

新しいコミュニケーションの形SNS

コミュニケーションの手段として近年、急速に普及しているのがSNS(エスエヌエス)といわれるソーシャル・ネットワーキング・サービスです。
フェイスブックが昨年開始したシニア世代応援プロジェクトを通して、SNSの可能性をみていきます。

急速に増えているSNSを利用する人たち

 コミュニケーションの形は、手紙や電話、メールなどさまざまに広がってきました。そして近年、使っている人が急速に増えているのが、ラインやフェイスブック、ツイッターなどの名で知られる「SエスNエヌSエ ス=ソーシャル・ネットワーキング・サービス」です。使ったことがないという人でも、一度はSNSという言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。
 SNSとは、インターネットを通しておもに人同士のつながりを促進するコミュニティ型サービスのことです。
 総務省の発表によると、2015年の時点で60代以上の2割を超える人たちが、何らかのSNSを利用しているという調査結果があり、今や行政機関もさまざまなソーシャルメディアを活用して情報発信を行う時代になっています。

人生100年時代をイキイキと楽しむために

2017年12月14日、都内にてフェイスブックによるプロジェクト開始記念イベントが開催された

 SNSを利用すれば、身近な友人知人をはじめ、遠く離れて暮らす家族や、同じ趣味や興味関心を持った世界中の人たちとつながり、交流できるようになります。
 一方で、「ネットリテラシー」といわれる情報ネットワークを正しく利用するための能力が必要であったり、新しいツールを使うことに戸惑いがあったりするという声も聞きます。
 そこで代表的なSNSの1つであるフェイスブックでは、シニア世代のコミュニティを応援するプロジェクト「♯100年ずっ友プロジェクト ~人生100年時代のSNSいきいき活動~」をスタート。幅広い世代の人がフェイスブックをより安全・安心に楽しめる環境を実現するために、国内18のNPO団体と協力してさまざまな活動を推進していくといいます。
 今回は、このプロジェクトの開始記念イベントで行われたパネルディスカッションを通して、長寿社会におけるSNSの可能性をみていきたいと思います。

先端技術でシニアの能力を活用する


 昨年、厚生労働省が発表した調査によると、全国の100歳以上の高齢者数は6万人を超え、過去最多となりました。日本人の平均寿命は年々延びており、人生100年時代は、もうすでに始まっているのかもしれません。
 内閣府の政策統括官である田中さんは、超高齢化社会と技術革新の好循環を期待していると言います。「今の高齢者は、すごいポテンシャルを持ってらっしゃる。ただ一方、年齢的に乗り越えられない壁もあるので、そこはICT(情報通信技術)(※)を使って乗り越えていきましょう。高齢者の経験豊富で、人的関係や組織づくりに長けた能力を、ICTや先端技術を使い、社会に活用できる場を作り出していきたい」

※ICT(アイ・シー・ティー)Information and Communication Technology(インフォメーション アンド コミュニケーション テクノロジー)」の略。「情報通信技術」と訳す。情報処理や通信に関連する技術、産業、設備、サービスなどの総称。以前は「IT」とも呼ばれていたが、ITはコンピューター技術そのものを指すために、ICTと使い分けられるようになった。

SNSの活用でシニアと仕事をつなぐ

 東京大学先端科学技術研究センターで講師を務める檜山さんが取り組んでいる研究は、SNSを活用し、地域の困りごとを解決する担い手として元気なシニアが活躍できる仕組みをつくること。それは災害時にも役立つと言います。
「例えば災害が起きたとき。どの場所でどんなボランティアが必要か、地域のニーズとボランティアのマッチングや、どの場所でどの救援物資が不足しているかニーズのマッチングも、同じツールがそのまま活用できる可能性を持っています。日常使っているSNSというツールに、災害時を見越した機能を含めていくというのも重要かなと思います」

80歳、日常は冒険!SNSで情報発信

 現在82歳、現役プログラマーとして活躍する若宮さんは、フェイスブックを通じて日常的に情報発信していると言います。「ある日、両親の介護の悩みを書き込む人がいまして、今度は介護される立場の人からの書き込みがありました。
介護している人、介護されている人が、同じ土俵で話をできるというのは、SNSしかないと思うんです。お互いの気持ちを知ることができ、それぞれの考えが深まります」また、外国の方や若い方から思いもかけないコメントが返ってきたりするのが驚きで、SNSを通じて世代間の交流を深めていきたいとも話します。
 ICT(情報通信技術)が苦手な人へのアドバイスとしては「時代も変わっています。20年ほど前は、公民館のパソコン講座でタッチタイピングができなくて途中で辞めた人がいました。しかし今どき、タッチタイピングができなくても使えます。そのうちエアコンだって冷蔵庫だってAI(人工知能)の物しかありません、なんて言われる時代もきます。なんでも避けていたら、一人で暮らしていけなくなってしまいますよ(笑)」

気負わず、時代の技術と楽しく付き合う

 人生100年時代。定年退職後からスタートする新たな人生は、35年~40年あります。何を始めるにしても、時代の技術と楽しく、うまく付き合っていきたいものです。ただし「勉強しなければ」なんて気負わないこと。まずは、フェイスブックなどのSNSを日常的に使うことから始めてみませんか。
続けていけば、仲間が増えたり知識が広がったり、情報を扱うスキル(能力)が身に着くはずです。

※「爺ちゃん婆ちゃん.com」サイトより抜粋・改変 URL:http://jiichanbaachan.com/life/3769

 

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