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こちら西新宿 税理士よろず相談奮闘記【79】相続税対策として注目!住宅取得資金の贈与

住宅取得資金の贈与

子や孫が住宅を取得する際、親や祖父母からの資金贈与は珍しくありませんが、このとき、贈与した資金の一定額が非課税になることをご存じでしょうか。
今月は、相続税対策として注目されている、優遇税制を紹介します。

住宅取得のために資金の贈与を受けた場合の特例

 相続税を減らすための方法は大きく分けて2つ。「相続財産の評価を少なくすること」と、「相続財産の量を減らすこと」です。
 量を減らす、すなわち贈与をすることで節税になりますが、他方で、贈与により多額の贈与税を支払うことになるのでは結果として、その手続きに疑問符がつきかねません。そこで、ぜひ検討していただきたいのが「贈与税の非課税制度」です。
 贈与税の非課税制度といえば、教育や結婚に関するものもありますが、今回とり上げる「住宅取得資金の贈与を受けた場合の非課税」制度は、特に注目されています。
 近年の税制改正は、高齢者層から若年層への資産移転を推し進めており、非課税となる金額や使い勝手の良さから、本制度は住宅関連でその役割を大いに担っていると言えます。

適用されるための注意点

 本制度は、直系尊属である父・母・祖父母などが、住宅取得資金を子や孫などに贈与する際に適用されます。
 住宅取得資金の贈与を受けた翌年3月15日までに新築・取得・増改築をしその家屋に居住した場合、その贈与を受けた住宅取得資金の一定金額まで贈与税が非課税となるものです。
 もともと時限立法でしたが、住宅業界を下支えする意味合いもあり、適用期限が平成33年12月31日までに延長されました。
 住宅取得資金を受ける者の要件として、贈与を受ける年1月1日で20歳以上・国内に住所を有する・所得税の計算において収入から支出を差し引いた合計所得金額が2000万円以下、などの要件を満たす必要があります。なお「直系尊属」からの贈与が適用になりますので、配偶者側の両親や祖父母からの贈与は対象になりません。
 その資金をもとに取得する家屋は国内にあり、床面積が50㎡以上240㎡以下である必要があり、また、この贈与を受けた者の配偶者や直系血族、親族等から家屋を取得等する場合には、この非課税制度は適用できません。

非課税となる金額

 非課税限度額は、住宅用家屋の取得に係る「消費税率」と「契約の締結期間」によって変動します。

相続税対策としてのメリット

 この制度は、相続税対策の観点から非常に優れていると言えます。ポイントは2つです。
 まず贈与の方法としては「暦年課税」と「相続時精算課税」という2つのやり方がありますが、贈与を受ける者がどちらを選択していても、暦年課税の年110万円の基礎控除や、相続時精算課税の2500万円特別控除と合せてこの制度も適用できますので、積極的な贈与が検討できます。
 また、亡くなる前3年以内に実行された相続人に対する贈与については、相続税の計算をする際、通常はその贈与がなかったものとして相続財産に加算されて相続税が計算されてしまいます。しかし、この制度を適用した後で贈与をした方が亡くなった場合には、「暦年課税」「相続時精算課税」のどちらにおいても、それがたとえ亡くなる前3年以内に適用を受けた贈与であっても相続税の計算に含める必要はありません。
 通常の贈与は、もらった方の財産の使いみちまでを指定することはできませんが、この制度は贈与されたお金が必ず「住宅の取得」に充てられますので、贈与をする方の意思をしっかりと反映させることのできる制度と言えます。
 相続税の節税をお考えの際には、まずはこの優遇税制をご検討なさってみてはいかがでしょうか。

 

伏木 栄太郎さん伏木栄太郎(ふせぎえいたろう)
新宿総合会計事務所 税理士
「お年寄りの味方」を合言葉にした税務相談は、高齢者にとって、丁寧でわかり易いと好評である。

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