都内の名処

シニアライフ・コンシェルジュが案内する都内の名処③

都内の名処

CHAPTER3 江戸の時代に思いを馳せて 上野東照宮

東京に観光名所は数あれど、あまり知られていない穴場スポットは数多く存在します。そんな「都内の名処」を、シニアライフ・コンシェルジュ藤野政史がご案内します。徳川家康公が祀られている上野公園の神社「上野東照宮」と「ぼたん苑」に出掛けてみましょう。

細かな芸が施された建造物

 
 上野公園の一角にひっそりと佇たたずむ上野東照宮は、徳川家康公をはじめ、吉宗公、慶喜公が祀られている神社として、国内はもとより海外からも多くの方がお参りに訪れます。社伝によれば1616年、危篤状態にあった家康公は天海僧正(てんかいそうじょう)と藤堂高虎(とうどうたかとら)を枕元に呼び、「3人一つ処に魂が末永く鎮まるところを作って欲しい」と遺言を残しました。そこで天海僧正は、藤堂高虎らの屋敷地であった今の上野公園に東叡山寛永寺(とうえいざんかんえいじ)を開山。境内には多くの伽藍(がらん)や子院が建立され、そのうちの1つが上野東照宮となりました。今回は、案内係の高橋さんと共に、由緒ある社殿内をご紹介しましょう。
「金箔がふんだんに使われた社殿などの建造物は、度重なる天災や戦争から崩壊を免れた貴重な江戸初期建築として、国の重要文化財に指定されています。現存する社殿は1651年に三代将軍・徳川家光公が造営替えをしたもので、遠く日光までお参りに行くことができない江戸の人々のため、日光東照宮に準じた豪華な社殿を建立したといわれています。社殿以外の見どころといえば、社殿の東西南北を囲む透すきべい塀ではないでしょうか。上段には野山の動物と植物、下段には海川の動物の彫刻が200枚以上にわたって描かれていますが、貴重なものがたくさんあるんですよ」と高橋さんが教えてくださいました。野の生き物の中に昆虫が存在するのは珍しく、透塀に貝が描かれているのも稀だとか。彫刻がそれぞれ何を表しているかも表記されているので、照らし合わせながら巡ってみるのも面白いですね。他にも、龍の透かし彫りが施された唐門など、見学ポイントはまだまだあります。

冬に見られる希少な牡丹

 見どころは社殿の周りだけではありません。ここ上野東照宮は、牡丹や桜が咲き誇る花の名所としても知られています。年に2回、春と冬の季節限定で公開されるぼたん苑の苑長である豊増さんに魅力を伺ってみました。
「ぼたん苑は1980年に日中友好を記念して作られました。そのため、中国の国花である牡丹が主役になっています。牡丹は本来4、5月が開花の最盛期ですが、ここには春と冬の2回に分けて楽しむことができる寒ぼたんという希少な品種があります。他にも、春と夏に寒冷地で開花を抑制し、冬に開花させる冬ぼたんも貴重ですよ。」
 牡丹は縁起の良い花としても知られていますが、冬期は元旦から開苑しているとあって、毎年初詣帰りの人々で賑わうのだそう。
 上野東照宮には、唐門に彫られた昇り龍と降り龍の彫刻、透塀の下段にある貝殻など、知らないと見過ごしてしまう見どころが数多く存在します。樹齢600年の大楠の下穴には、なんと野生の狸が生息しているそう。すぐ近くには、狸の神様も祀られています。ぼたん苑は、冬(2月25日まで)と春(4月中旬〜5月中旬)の開苑期間にぜひ一度ご覧ください。心が癒されること間違いないでしょう。

藤野 政史さん藤野政史(ふじのまさふみ)
グローバルライフ株式会社 代表取締役
シニアライフ・コンシェルジュ
シニア世代の皆さまが楽しく、笑顔で、遊び、学ぶ、集う会
「グローバルライフクラブ」を運営。
 

 

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