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家庭内の事故を防ぐ住まいの改修

家庭内の事故を防ぐ住まいの改修

家庭内での事故死数は、交通事故で亡くなる人の数より多くなっています。
健康なときは気にもならなかったわずかな段差が、ご高齢の方には命とりになる場合もあります。事故が起きる前に、自宅内の危険個所を点検してみませんか。

交通事故死より多い家庭内の事故死

 今月は、在宅で安全に生活するための介護保険による住環境整備について、お話をしてみたいと思います。
 若くて健康な方でも家の中での事故は起こります。ましてや身体能力や認知機能が衰えてきたご高齢者や要介護認定を受けた方には、当然のことながらその危険性はさらに高まります。転倒まではいかなくても、ちょっとした段差につまずいたという経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。
 2016年の厚生労働省による人口動態調査によれば、家庭内での事故死(転倒・転落、浴槽での溺死)の件数は、1万5735件と報告されています。同年の交通事故による死者数が5278人ですから、家庭内の事故死は交通事故死の3倍近く起こっているのが実態です。 
 死に至らないまでも、家庭内で起こっている転倒・転落、浴槽での水没事故は、この何倍にものぼることが推測できます。

転んで初めて危険に気付く自宅内の段差

 日本家屋の特徴の1つに「段差が多い」ということがあります。
 玄関の上がり框かまちには10~25㎝、廊下と各部屋への出入口やトイレ・浴室への出入口には3~4㎝ほどの段差があるのが一般的です。
 ところが長年同じ家に住んでいると、段差があることに違和感や危険性を感じている人はほとんどいません。
 しかし下肢の筋力が低下して足が上がらなくなってくると、3㎝どころか、5㎜の段差でもつまずいてしまいます。段差につまずいて転倒しケガをして初めて、その危険性に気付かれるわけです。
 実際に私の所へ「段差解消」や「手すりの取り付け依頼」のお話がくるのは、転倒してケガをしてからのことが多いのです。
 要介護認定を受けた方がご自宅での生活を続けられるのであれば、ぜひ、住環境の危険個所の確認をしていただきたいと思います。

介護保険が適用される改修工事

 ご高齢者の転倒・転落による骨折は「寝たきり」になってしまう危険性があることから、住環境の整備にも介護保険が使えるようになっています。
 介護保険の対象となる改修工事を下に紹介しますで、参考にしてください。

 

住まいの改修工事

斎藤豊男さん斎藤 豊男(さいとうとよお)
株式会社けんこうぷらん 代表取締役
福祉用具専門相談員 
福祉住環境コーディネーター

 

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