特集

目の老化をストップ!今から始める目の加齢対策

10月10日は「目の愛護デー」です。視力低下や疲れ目など、年齢を重ねるごとに衰える目の機能。
正しいアイケアで目の老化と病気を防ぎ、目の健康寿命を延ばしましょう。

視力低下が生活の質を下げる

近くの文字が見えづらいと感じている方は多いと思いますが、40代を過ぎると自覚し始めるのが「老眼」です。最近は、パソコンやスマートフォンで目を酷使することで起こる「スマホ老眼」も急増しています。
また加齢とともに「白内障」や「緑内障」、「加齢黄斑変性症(かれいおうはんへんせいしょう)」などの目の病気も増え始めます。合併症を引き起こす危険性があるこれらの病気は、最悪の場合、失明する恐れもあります。
人が五感から得る情報の80%以上は「視覚」から得ているといわれ、視力に問題が生じるとQOL(Quality Of Life =生活の質)の低下に大きく影響します。
今月は目の病気を防ぐための正しいアイケアの方法や、自分に合ったメガネ選びのポイント、目の状態が自宅でわかる「眼年齢測定」などを紹介します。

自宅で簡単にできる眼年齢を測ってみよう

白内障や緑内障などの手術を年間約700件も担当する彩の国東大宮メディカルセンターの眼科部長・平松類先生に、目の健康寿命を延ばすアイケア法について伺いました。

平松類先生●お話を伺った方
平松 類(ひらまつるい) 先生
彩の国東大宮メディカルセンター 眼科部長
昭和大学兼任講師。医学博士。緑内障手術に定評があり、全国から多くの患者が集まる。目に関する多くの書籍を執筆し、アイケア法を発信し続ける。著書に『緑内障の最新治療』『その白内障手術、待った!』(時事通信出版局)など多数

視力の低下は認知症リスクを高める

平松先生は、視力の低下が認知症やうつ、寝たきりなどのリスクを高めると注意を促します。
「目からの情報が遮断されると、認知機能の低下を引き起こし、認知症リスクが高まります。また階段を踏み外したり転倒しやすくなり、骨折などを要因とする寝たきりやうつを招くケースもあります。趣味や生きがいの多くが目からの情報に頼ることからも、見る力の衰えが、生活の質の低下に深く関係するといえるでしょう」。

 では目の機能低下を防ぐために、私たちはどういった点に注意すれば良いのでしょうか。
「例えば老眼は、42歳~43歳ごろから始まるといわれています。
原因は「水晶体」の厚みを変えてピントを合わせる「毛様体筋」の衰えと、「水晶体」自体が硬くなることで厚さが変化しにくくなるからです。このピントを合わせる目の調節力は、すでに10代から衰え始め、40代で自覚すると老眼というわけです。つまり早いうちから対策することが重要です」。
それにはまず、自分の目の状態を知ることが大切です。左枠のイラストを参考に、「眼年齢」を測ってみましょう。「実年齢よりもオーバーしている人は、専門病院や眼鏡店でより正確な検査を受け、自分の目の現状を把握しましょう。今は20代・30代でも「スマホ老眼」になる人が増えています。また40代の20人に1人は「緑内障」を発症し、70代以上の約9割が「白内障」といわれています」。

今からでも遅くない専門医が教えるアイケア法

加齢による目の病気は生活習慣と密接に関係している、と平松先生は言います。目の健康を保つには、どんなことに気を付ければ良いのでしょうか。

生活習慣の改善が目の病気を防ぐ

 近年、加齢による目の病気で急増しているのが、失明原因の第4位という「加齢黄斑変性症(かれいおうはんへんせいしょう)」です。加齢によって「網膜(もうまく)」の「黄斑部(おうはんぶ)」に異常が生じ、視野が歪んで部分的に見えづらくなる病気です。主な発生要因は、動脈硬化につながりやすい脂質の多い欧米型の食事や喫煙、紫外線やブルーライト(パソコンなどのLEDディスプレイなど)の強い光といわれています。
「加齢黄斑変性症は欧米での失明原因の第1位であることから、日本でも今後そうなるだろうといわれています。食生活を見直し、ルテインを多く含む緑黄色野菜や抗酸化物質を含む食材を使った、和食中心の食事を心掛けましょう。外出時はサングラスで目を保護し、ブルーライトを軽減するメガネなどを使用することも大切です。治療は注射薬となり完治が難しいため、視機能の維持が目的となります。40歳を過ぎたら2年に1 度、70歳を過ぎたら1年に1度は病院で検査を受けましょう」。

目の健康を守る正しいメガネ選びの心得

創業から43年間で累計1000万人以上の目を見て培った経験と知識を持つメガネスーパー。
老眼を認識する大切さと、メガネ選びのコツを伺いました。

50代以上の約4割が「老眼」に無関心!?

 アイケアのプロを育てるメガネスーパー「MSアイケアスクール」で学校長を務め、店舗営業本部のジェネラルマネージャーも兼務する吉野正夫さんは、老眼について正しく知ってほしいと話します。「人間の目は本来、大きさも高さも度数も左右で違うのですが、多くの人はそうした指摘に抵抗を感じます。それは老眼に対しても同じで、否定の意識が働くようです」。
同社が35歳~60歳代の800人を対象に「老眼への認識」について行った調査では、50代以上の30%~40%が「老眼についてあまり知らない」「全く知らない」と答えたそうです。この数字からは、老眼のコア世代にもかかわらず老眼に対する関心の低さがうかがえます。実際に、老眼を軽視して出来合いの老眼鏡で間に合わせる人がとても多い、と吉野さんは言います。
「既製品は左右のレンズの度数が同じで、左右の目の瞳孔間距離も一定に作られているため、その人に合うメガネとは言い難いです。合わないメガネを使い続けると症状を悪化させるほか、眼精疲労の原因にもなります」。
大切なのは自分の目の状態を知り、目的に合わせてメガネを選ぶこと。メガネには用途別に、
●遠くを見る「遠用メガネ」
●近くを見る「近用メガネ」
●近くと遠くを見る「遠近両用メガネ」
●室内用の「中近用メガネ」
●デスクワーク用の「近近用メガネ」などがあります。
「本来は用途別に使い分けるのが理想で、それが目の健康維持にもつながります。まずは環境や仕事、趣味に合わせて、視距離に重点を置いたメガネを作りましょう」。

目的に合わせた視距離で失敗しないメガネ作り

 車の運転時には、遠くの標識から計器やカーナビなど近距離まで見える「遠近両用メガネ」が最適です。パソコン使用時には、デスクトップかノートパソコンかによっても視距離が異なり「中近用メガネ」か「近近用メガネ」、「単焦点レンズのメガネ」などから適切なものを選ぶ必要があります。
自分の使っているメガネが目的に合ったものかどうか、仕分けることも重要です。次の表では、自分の環境に必要な視距離と、それに合ったメガネの概ねの目安を把握することができます。より正確に自分に合ったメガネを知りたいときは、眼鏡店での専門的な検査を受けましょう。
メガネスーパーでは「眼年齢検査」をはじめ、自分の眼の状況がわかる「眼体力検査」、眼の環境について問診する「眼環境検査」、使用しているメガネの状態がわかる「眼鏡力検査」を含む「トータルアイ検査」が1000円(税別)で受けられます。
「通常のチェーン店では10~15の検査項目が一般的ですが、メガネスーパーでは長年培った技術により25~45の検査項目を設け、より正確なメガネ選びが可能です」と吉野さん。
レンズと眼の機能を最大限に活かすメガネフレーム選びも大切です。最適なフィッティングにしないと、せっかくのメガネが宝の持ち腐れになってしまいます。吉野さんは「適切なメガネ選びが正しいアイケアにもなり、将来のQOLに直結することを多くの方に知ってもらいたいです」と話します。

 


 

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