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体への負担が少ない自然農法で野菜作りにチャレンジ!④じゃがいも編

家庭菜園を始めてみたいと思っても、体への負担を考えると二の足を踏まれる方も多いのでは。
でも、ご安心ください。シニアのための体に優しい家庭菜園の作り方があったのです。
今月は、じゃがいもの作り方を紹介します。

野菜の成長リズムはシニアの生きるリズムと同じ

 長い間、ビジネスや家事・育児のリズムに合わせて忙しい時を過ごしたシニアが、引退後はゆっくりと過ごしたい、と思うのは当たり前のことでしょう。そのゆっくりとしたリズムこそ、農業のリズムと同じです。野菜はゆっくり、しかし確実に育っていきます。野菜の成長リズムこそ自然のリズムで、その意味で農業は、シニアの生活スタイルに合っています。
 シニアが農業を続けるには、体への負担が少ないのが何よりです。その点で、シニアには自然農法がお勧めです。
 自然農法とは、愛媛の福岡正信先生が創始したもので、「耕さない」「雑草を抜かない」「殺虫剤を使わない」「肥料をやらない」ことが特徴です。「殺虫剤を使わない」ので、殺虫剤も土壌の殺菌剤なども一切使用しません。これら殺虫剤や殺菌剤は虫を殺すだけではなく、人間にも害があり、肝臓を傷める一因にもなります。また、自然農法の基本であるミミズやクモ、カマキリなどの有益な虫や、土壌中の大切な菌類を殺します。自然農法では、多くの虫が共存することにより特定の虫が増殖しないようにします。カメムシやアブラムシなどの害虫はその習性を利用して、トマトの脇芽を育ててカメムシを分散させたり、幼い頃のアブラムシのようにソラマメの新芽に集まったところを捕えて殺したりします。自然農法では、健康で安全なものを作るのが基本です。そして最後に、収穫と美食のご褒美が待っているのです。

【3月上旬】 ●種芋の植え付け

82_seikatu03-1 種芋を植えます。通常、3月上旬にスーパーなどで種芋用のじゃがいもが売り出されます。これを買うのが一番簡単です。しかし、少し値段が高めなので、スーパーで特売されている芽が出た食用のじゃがいもを買ってきても構いません。ただし、食用のじゃがいもはウイルスが付いていることが多いので、太陽に1週間ほど当てて殺菌をします。これは殺菌ばかりではなく、種芋に体力をつけてくれるらしく、丈夫な苗が育ちます。
 イモの種類は男爵やメークイン、キタアカリなどがあります。最も収穫量が多くなるのは男爵で、メークインは少ない方です。
 土に植え付ける時は、芽を出してから植えた方が早く育ちます。もし種芋が大き過ぎるようであれば、芽が残るように2つか3つに切って使います。切り口を2日~3日ほど乾かしてから畑に埋めます。小さな種芋は、切らずにそのまま埋めましょう。
 種芋には芽がたくさん出ていますから、1つか2つだけを残して、あとは全て取ります。これで成長した後、芽かきをする手間が省けます。

【4月下旬】 ●土寄せをする

82_seikatu03-2 4月になって草丈が15㎝くらいになったら、根元近くに発酵(はっこう)鶏糞(けいふん)をひと握り与え、「土寄せ」をします。 
 土寄せとは、周りの土を株元に寄せる作業で、肥料の上に土を盛ったり、草刈りをしたりなどの作業を兼ねています。
 じゃがいもは茎が変形したもので、土の浅い部分になるため芋が地表に出やすく、緑色になりやすいことから土をかけます。土寄せをしないと、収穫量はかなり落ちます。できれば時期をずらして、2回ほどやると良いでしょう。

【5月】 ●成長期

82_seikatu03-3 5月ごろから葉が急に成長し、株がみるみる大きくなります。 
 じゃがいもは、虫が付きにくく病気もあまりないので、特に手を掛けることがありません。種芋を植えて芽さえ出れば、後は収穫までほとんど問題ありませんので、初心者向きです。成長を楽しみに見守りましょう。
 なお、じゃがいもやトマト、ナスは全てナス科の植物で、連作障害を起こしやすい野菜です。一度作った畑は、3年〜4年の間は別の野菜を作るようにしましょう。

【6月下旬】 ●収穫

82_seikatu03-4 6月ごろから葉が少しずつ黄色くなり始めます。収穫は、地上部が枯れ切るまでいつ行ってもいいのですが、梅雨に入る前までには必ず終えましょう。じゃがいもは湿気に弱く、雨で地面が湿りがちになると腐ってきます。晴れた日に収穫して、大きな新じゃがを楽しんでください。

 

横森 慶信さん横森 慶信(よこもりよしのぶ)
自然農法を基礎とした「鷺野自然農園」園長。自然農法を始めてから20年以上が経つ。
元大学教授。現在は、自然科学者の目で見た農業、エネルギーと森と食糧の関係、放射性セシウムの最終貯蔵について執筆活動をしている。
http://www.geocities.jp/guzura100/

 

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