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症状が現れた時には赤信号!放っておくと恐ろしい糖尿病

自覚症状がほとんどない糖尿病は、気付いた時にはかなり進行しており、介護が必要になる場合もあります。
糖尿病予防には、まずは食生活や運動など生活習慣の改善が必要です。

生活習慣が発症に影響する2型糖尿病

 自覚症状がほとんどなく、症状が現われた時には手遅れになることが多い、サイレントキラーともよばれる「糖尿病」。
 糖尿病は、インスリンというホルモンの分泌や作用が低下し、高血糖が慢性的に続く病気です。
 糖尿病には1型と2型があり、成人に多い2型糖尿病は、遺伝的要因の他、食生活の乱れや運動不足などの生活習慣が原因で発症することがわかっています。
 発症して間もない頃であれば、食生活や運動など生活習慣を改善することで軽快することもありますが、進行すると内服薬だけでなくインスリン自己注射の治療が必要になってきます。
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 糖尿病の初期症状は、のどの渇き、頻尿、多尿、食事をしたにもかかわらず空腹感がある、倦怠感などです。ただし糖尿病の初期は多くが無症状ですから、これらの
症状を自覚した時は、かなり進行している可能性もあります。
 重症になると、合併症を起こします。その1つが抹消神経の障害で、手足がしびれ、場合によっては足の切断を余儀なくされることもあります。
 また血糖値の高い状態が続くと網膜の血管が損傷し、重症になると失明することもあります。
 糖尿病腎症では、腎臓の毛細血管が損傷し、重症になると人工透析が必要になります。
 このように糖尿病は、全身の健康を脅かす恐ろしい病気です。
 今月は、自分が糖尿病だとわかっていながら数カ月にわたって通院も服薬もせず、お酒ばかり飲んでいたことで悲惨な状況に陥った、70歳の男性のお話をしたいと思います。

糖尿病でも通院しなかった70歳男性の場合

 ご夫婦2人暮らしのこの男性、奥さまがいくら話しても聞く耳を持たず、かかりつけ医はいたものの病院に行けば先生から叱られて「あれはダメ、これもダメ」と言われるのが嫌で、通院していなかったと言います。
 糖尿病がどのような病気で、放っておいたらどうなってしまうのか、ご本人も奥さまもよく理解されていなかったようです。
 本人には自覚症状がほとんどない訳ですから、今まで通りお酒を好きな時に好きなだけ飲み、特に最近はまともな食事も取らず、昼夜関係なく好きな時に寝て、好きな時に起きる、という生活をされていたそうです。そのような生活をおくっていれば、糖尿病ではなくてもどこかおかしくなってしまいそうですよね。通院と服薬を止めて4カ月。ついに症状が出始め、体の異常が顕在化してきました。
 体重が減り、筋力が低下。手足がしびれて歩行が不安定になってしまいました。寝返りや寝起きもやっとの状態で、床ずれができてしまい、要介護認定の申請をすることになったのです。
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 早速、ケアマネジャーと一緒にご自宅にお伺いし、奥さまの他に同じ市内に住むお子さまも一緒にお話をさせていただきました。
 まずは何と言っても、かかりつけ医で診察を受けて、服薬をきちんとしていただくこと、必要な栄養補給(食事)をしていただくことをお願いしました。
 話を聞いて驚いたお子さまは、すぐにお父さまをかかりつけ医へ連れて行ってくださいました。
 当然のことながら、数値は基準値を大きく超える状態になっていました。それでも何とか入院は免れ、自宅療養することになりましたので、弊社からは「介護用ベッド」や「床ずれ防止用具」、「手すり」のレンタルに加え住宅改修を行い、自宅内外の動線に手すりを取り付けさせていただきました。
 後は食事と服薬の管理をしっかりとなさって、適度に動かれることで数値が改善されるのを願うばかりです。

不摂生を続けると2人に1人は糖尿病に

私のお客さまには他にも、糖尿病で足の切断を余儀なくされた方、腎臓が機能しなくなり週3回の人工透析をされている方もいらっしゃいます。いずれも症状がないからと、お医者さまから指示された食事の取り方や服薬などを無視して生活されてきた方ばかりです。
 日本人は欧米人に比べ、遺伝的に糖尿病にかかりやすい体質といわれています。特に40歳以上の日本人男性は、不摂生を続けると2人に1人は糖尿病になる可能性がある、という話も聞きました。
 食生活の欧米化により、1955年に比べるとこの60年間で、糖尿病の患者数は30倍に増えているのだそうです。
 今回、改めて糖尿病という生活習慣病の恐ろしさを目の当たりにした事例でした。

斉藤豊男さん斎藤 豊男(さいとうとよお)
株式会社けんこうぷらん 代表取締役
福祉用具専門相談員 
福祉住環境コーディネーター

 

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