コラム

芝田千絵のアートライフ Vol.4

新緑の香りがすがすがしい季節になりました。5月の時候の挨拶は「風薫る5月」や「青葉若葉の好季節」などと言いますが、まさにグリーンが主役の季節。今回のテーマは、この緑色について。
 平和や安心・安定、調和を表し、木や森などの自然の色である緑色には、心を穏やかにしリラックスする効果があります。また植物の生命力や再生を象徴する色です。日本の伝統色には、たくさんの緑色があります。例えば、深碧[しんぺき](宝石の緑碧玉[りょくへきぎょく]のような深い緑色)や、左伊多津万[さいたづま]色(虎杖[いたどり]の葉のような黄みを含んだ濃い緑色。左伊多津万は虎杖の古名)、麹塵[きくじん](麹黴[こうじかび]のような黄色みのある緑色)など。これらは日本特有の色彩感覚であり、日本の美しい四季を俳句で詠むかのように、さまざまな色名があるのだと思います。
 絵のモチーフであるキリンは、一見緑色とは関係なさそうですが、実は深い関わりがあります。この網目のような模様は周辺の緑色(木々などの自然)にまぎれ込み、天敵の肉食獣から身を守るためカモフラージュの役割を果たしているといわれています。
 日本人の美学から、また自然や植物の身近なところからアートを楽しんでみると、日々の暮らしが少し豊かになるかもしれません。

芝田千絵さん 芝田千絵 画家/グラフィックデザイナー
1985年東京生まれ。
2010年東京藝術大学を卒業し、12年同大学大学院修士課程を修了。
直線や曲線、幾何学模様と動物や熱帯魚などの組み合わせから非日常の世界を表現。アクリルガッシュで描き、マットで風合いのある表現が特徴である。
HP: chieshibata.com

 

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