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税務相談 こちら西新宿税理士よろず相談奮闘記【68】税金の使途を自分で選べるふるさと納税

特産品などが注目されたことで広く浸透した「ふるさと納税」。
住民税等が一定額控除されることもあって利用件数は急増中です。各自治体では、寄附先として選んでもらえるよう取り組みが活性化しています。

税金の使途が選べる制度

 平成27年度に「ふるさと納税」によって寄附された金額は、全国で約1千650億円。その前年が約380億円でしたから、その利用はぐっと増えています。
 各自治体では、寄付への返礼である特典や特産品の取り揃え合戦が過熱気味な感は否めませんが、納税者としてはおトク感があって嬉しいですよね。
 さて、ふるさと納税には3つの意義があります。
 ●納税者が寄附先を選択することができ、その使われ方を考えるきっかけとなる制度である。
 ➡国民の税に対する意識が高まる。
 ●生まれ故郷・お世話になった地域・応援したい地域の力になれる。
 ➡国民が税金の使途を選べる。
 ●各自治体は国民にその取り組みをアピールし、寄附先として選んでもらえるよう自治体間の競争が進む。
 ➡自治体が地域のあり方を改めて考えるきっかけとなる。

  ふるさと納税は、国民の寄附の気持ちが尊重され、物質的にも満たされた上に、自治体も活性化するという非常に意義のある政策といえるでしょう。

住民税がおトクに

自治体のさまざまな取り組み  ここでふるさと納税の仕組みを簡単に説明しておきます。
 A市在住の方が、生まれ故郷であるB市に3万円の寄附をしたとします。すると、その年の所得税およびA市に係る住民税から、合計2万8千円(3万円から2千円を控除した金額)が控除されます。
 制度として、応援したい自治体や地域がまずありきですが、計算の仕組み上、必ず生じる2千円の自己負担で納得のいく返礼品(特産品)かどうかも、自治体の選定に大きな影響を与えています。
 また、過熱する返礼品競争を総務省が規制し始めるといった報道も出ていますが、一方で、【表1】のような取り組みを行う自治体も出てきており、良い意味での競争も始まっています。

控除額には上限がある

ふるさと納税をすることにより軽減される税金には、各人の収入と家族構成により上限が存在します。その上限を超えた額は自己負担となり、課税の優遇はありません。目安となる寄附金額(給与所得者の場合)をまとめましたので、【表2】を参考にしてください。
収入・かぞく構成別ふるさと納税を満額うけるための寄付金額

「ワンストップ特例」で手軽に

さらに、平成27年からは手続きが簡素化され、「寄附金税額控除に係る申告特例申請書」を提出するだけで、確定申告をすることなく住民税の寄附金控除が受けられる「ワンストップ特例」が開始されました。この制度の要件は次のとおりです。

❶ふるさと納税の寄附金控除を受ける目的以外に確定申告する必要がない人であること(医療費控除や住宅ローン控除で確定申告が必要な場合、従来通り寄附金控除も確定申告する必要があります)。
❷ふるさと納税をした自治体が5団体以内であること(1つの自治体に複数回寄付をしても、1団体と数えられます)。
❸ふるさと納税をした自治体に対して、前記の特例申請書を翌年1月10日までに提出すること。

 さて、平成28年分の所得税の確定申告から個人番号の記載と、本人確認書類の添付が義務付けられました。ワンストップ特例を適用する方も、各自治体にマイナンバーと本人確認書類の提出が必要です。なおこの手続きは、全てのふるさと納税先に対して行う必要がありますので注意してください。

伏木栄太郎伏木栄太郎(ふせぎえいたろう)新宿総合会計事務所 税理士
「お年寄りの味方」を合言葉にした税務相談は、高齢者にとって、丁寧でわかり易いと好評である。

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