コラム

今だからこそわかること、できることがある 老いには夢がある【11】

私も後期高齢者の仲間入りをしました。
老いることは、辛い、寂しいとよく聴きますが、この年でなければできないことが、たくさんあるように思います。
「老い」は私たちの心の持ちようと行動次第で、優しくも怖くもなります。
何をすればより素晴しい日々を過ごせるか、一緒に考えて、実行していきましょう。

家庭での居場所づくり

75歳を過ぎる頃より、さまざまな社会活動を控え始めました。そのおかげで家庭での時間が長くなりましたが、妻の家事を日々見ていますと、とても太刀打ちできないことがよくわかりました。
それまでは勉強会やら何やらと言い訳をつくり、家事から逃げていたのです。
 このままでは家での居場所がなくなって邪魔者になると判断。自分にできる家事は何かと考え、妻の手伝いをしてみることにしました。そして家事の30%くらいは受け持つことを目標にしましたが、これがなかなか達成できない。現状では、5%さえもおぼつかないようです。
 まずは手始めに、日々の買い出しに付いて行くことにしました。荷物持ちならできるからです。 買い出しの様子を見ていますと、品物を見定め、値段を調べ、最適なものを選ぶという作業。とても私にはできない相談です。私は買い物を頼まれますと、一直線に置いてある場所へ行き、目をつむって買い物かごに入れます。昔の人間は、これだからいけません。でも、一緒に付いて行き荷物を持つだけでも妻と会話が生まれ、家とはまた違う経験ができます。妻から「ありがとう」と言われるのもうれしいものです。

家庭ではまだまだ見習い中

 そしてほんの少しですが、上手におだてられながら料理の手伝いもしています。1番の手伝いは、食事の後片付けです。今では、いかの刺身や果物の皮むきなど、これも5%程度ですが、がんばっています。
 自慢できることもあります。母が存命していた時に食欲がなくなったことがあり、栄養補給のために「肉ふりかけ」と「梅かつおぶし」を作りました。母も妻も喜んでくれました。この先、もしも妻が病に倒れても、安心できる料理を身につけたいと考えています。
 それから掃除も、なかなか難しい。私はまず、エアコンのフィルター掃除を始めました。若い頃はエンジニアでしたから、訳のない作業です。しかし、私の作業を見ているうちに、妻もできるようになりました。これはうかうかできません。
 家庭内における女性の仕事の大変さたるや、想像以上です。やる気はあれど……まだまだ見習い中といったところでしょうか。ついついさぼり気が出てくるようです。
 これらの家事が30%ほどできるようになれば、家での自分の居場所も定まることでしょう。

 

岡島貞雄さん岡島貞雄(おかじまさだお)
シニアライフアドバイザー
ふるさとひょうご創生塾(6期生)
高齢者・認知症・老人施設・こころの問題等々の相談、成年後見制度普及活動に取り組む

 

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