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口臭が気になる 飲み込みにくい ネバネバする それはドライマウスのサインかも!?

口臭が気になる、口が渇いて飲み込みにくい、口の中がネバネバするなどの症状がある人は、ドライマウス(口腔乾燥症)かもしれません。口腔内の乾燥を放置すると、いろいろな問題が出てきます。
今月は、ドライマウスの原因と対処法についてお伝えします。

お口の健康に欠かせない唾液

目が渇くドライアイはよく聞く言葉ですが、実は「ドライマウス(口腔乾燥症)」も日本で800万人ほどいると推定されています。放っておくと口の中が汚れやすくなり、むし歯や歯周病の原因になったり、摂食障害を起こすこともある見逃せない症状です。
 私たちの唾液は通常、1日で約1~1.5リットルほどが唾液腺(だえきせん)から出ていますが、その分泌量が半分ほどになると、口の乾燥を自覚し始めます。
 唾液の役割は、口の中に入った細菌やウイルスを殺菌する、むし歯と歯周病を予防する、食べ物の消化吸収を助ける、食べたり飲み込んだりを助ける、話しやすくする、口腔内粘膜の保護と修復を助けるなど多岐にわたっています。
唾液の十分な分泌は、口腔内の健康には欠かせないものなのです。

【ドライマウスの自覚症状】

 ●口臭が気になるようになった 
 ●口が渇いてネバネバする 
 ●食べ物が口の中で広がる、まとまりにくい、飲み込みづらい(摂食障害) 
 ●食べかす( 食しょくさ渣)がつきやすい 
 ●むせることが多い 
 ●何を食べても以前に比べておいしいと感じない(味覚障害) 
 ●舌が痛い 
 ●歯ぐきが腫(は)れる 
 ●入れ歯を作り直していないのに口の中に傷ができる 
 ●風邪をひきやすくなった 
 ●声がかすれてきた
 ●口内炎ができる……などがあります。

気になる症状があるときは、歯科医へ相談することをお勧めします。

【自覚を伴わないその他の症状】

 ●むし歯・歯周病が進行する 
 ●入れ歯が汚れやすくなる
 ●舌に異常が現れる(舌乳頭の萎縮(いしゅく)) 
 ● 舌苔(ぜったい)や乾燥痰(たん)などが頬などの粘膜面に付着しやすい 
 ●口腔粘膜が赤くなる

 などの問題も起きてきます。

ドライマウスの原因はさまざま

 ドライマウスの原因は主に加齢によるものですが、口が渇きやすくなる病気もあります。糖尿病、腎疾患、貧血、脱水、シェーグレン症候群( 涙腺(るいせん)・唾液腺が働かなくなる自己免疫疾患で特に中年女性に多い)、サルコイドーシス、後天性免疫不全症候群(AIDS)などがそうです。
 また、ストレスや抑うつ状態でも唾液の分泌が減ることがわかっています。
 ほかには唾液腺の腫瘍(しゅよう)、唾液腺炎、治療のために放射線を照射したとき、鼻からチューブが挿入されていて口呼吸しているとき、薬の副作用などでも口が乾きやすい状態になります。

 ドライマウスの治療には、大きく分けて「原因療法」と「対症療法」があります。

【原因療法】
ドライマウスの原因となる病気があるときは、治療可能であれば全身状態の改善を積極的に行います。薬の副作用が関係しているときは、主治医の判断により薬の減量や中止を行うことがあります。主治医と歯科医が連携をとりながら治療を行う場合もあります。

【対症療法】
根本的な原因に対して治療が困難な場合、口の乾燥状態に対する対症療法を行います。

❶唾液腺を刺激する
食べ物をよくかむ、普段からよく話すようにすることなどで唾液腺を刺激します。唾液腺マッサージも効果があります。唾液を出すのが目的でガムや飴などをいつも口の中に入れている方は、糖分に注意が必要です。常に糖分が口腔内に存在すると、むし歯になりやすいので注意してください。

❷口腔内を保湿する
口腔ケア用品に、口の中を保湿するための口腔保湿剤があり、ドラッグストアや歯科医院で購入が可能です。市販品ではスプレータイプ、ジェルタイプ、洗口剤タイプがあります。口腔乾燥がひどい場合は保湿効果の高いものを選び、頬の裏側や舌の上などに付けます。

❸その他
就寝中に口が開いているときは、他に病気があるのかもしれません。主治医に相談して治療を進めましょう。また、マウスピースなどを使用する場合もありますので、歯科医にご相談ください。小まめな水分補給で口の中を潤したり、マスクを装着したり、部屋が乾燥しているときは加湿器を使うのも効果的です。
 ドライマウスを放っておくと、むし歯をはじめさまざまな問題が起こります。ドライマウスから別の病気に気付くこともありますので、口の乾燥が気になるという方は歯医者に相談しましょう。

柏木育美さん柏木 育美(かしわぎいくみ)
医療法人社団高輪会 歯科衛生士
医療法人社団高輪会(いりょうほうじんしゃだんたかなわかい)故深井眞樹(歯学博士)により昭和54年に日本歯科医療教育発祥の地、東京都港区は高輪に第一号の診療所を開院、昭和62年7月に医療法人社団高輪会設立。平成5年訪問部門を立ち上げ、日本で初めて組織的に歯科訪問診療を開始。訪問歯科診療のパイオニアとして、日々変化し続ける歯科医療現場において、最新の技術・知識を持てるよう教育に力を入れ、北海道から九州まで診療所を展開。理事長 相浦洲吉

 

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