コラム

人情で生かされた私の半生【5】

〝年月は体を老いさせるが前向きに燃えて生きる情熱があれば心は老いない最後の目を閉じるまで前向きに生きよう〟
古き良き貧しき時代の北国で、感謝の気持ちを胸に懸命に生きた半生を綴ります。
いつの時代も、人は人の温かさのおかげで生きられるのではないでしょうか。

第29章 将来につながるリビングマガジン社見学

リビングマガジン社に招待された私たちトーハン会女性部は、手厚い歓迎を受け社内を色々と見学し、3階の広い会議室に通されました。
 会議室にはU字型に私たちの席が用意されており、同行したトーハンの課長と主任も私の隣に座りました。その前にテーブルが並べられ、リビングマガジン社の人が10人ほど座って待っていました。
 そんな所に慌ただしく入ってきたのが、当時のリビングマガジン社、社長・石田達郎さんでした。フジテレビの専務でもありました。
 大阪に出張中だった彼は、この会合に出席するために新幹線で急いで帰ってきて会社の車が駅まで来たので間に合った、との話を聞いて、なぜ北海道のそれほど大きくもない書店の、奥さま方グループの集会にそこまでするのかと、何か企みがあるのかなと不安になったものです。
けれど、リビングマガジン社のこれからの活動方針を聞き、超豪華な昼食を御馳走になって、約束通り小学館の皆さんの待つ如水(じょすい)会館へバスで送ってくださいました。
 この会社が後に扶桑(ふそう)社と名が変わり、私と深いつながりのある会社になるのでした。
 その後は、石田社長が北海道出身ということもあり、北海道トーハン会女性部会員の店には特別に、当時人気のあったおニャン子クラブの写真集などを欲しいだけ送っていただいたりしました。店の平台に山積みにしてあっても、あっという間に売り切れたものです。
 おニャン子クラブ公演が札幌で開催された時には、会場前に平台を置き、写真集を山積みにして売るように言ってくれました。私の書店は当時、札幌の大きな老舗デパート丸井の中に出店していたからでしょう。写真集はあっという間に売り切れ、すごい人気!
「会場に入って見てご覧よ」と言われ、好奇心から入ってみてびっくり。観客は総立ちで、舞台など全然見えない。そのムードに酔っているだけで良いのかもしれないけれど、高い入場料を払っているのになあと、私はすぐに会場を出ました。年寄りの私には理解できず。でもその人気のおかげで本がたくさん売れるんだから、感謝しなくちゃね。

次号に続きます。

下斗米 ミチさん下斗米(しもとまい) ミチ
1923年9月24日 北朝鮮 新義州に生まれる
1971年4月(株)福村書店代表取締役就任
現在に至る
北見市法人会理事、北見市法人会女性部顧問、北海道中小企業家同友会オホーツク支部相談役、北見市社会福祉協議会評議員、オホーツク地域自治研究所副理事長、ふるさと銀河線再生ネットワーク代表 オホーツク ローカル情報誌『HARU』編集長
著書:北の町に本を届けつづけた女社長のふんばり人生『母さんの風呂敷包み』(扶桑社)

 

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