コラム

今だからこそわかること、できることがある 老いには夢がある【8】

私も後期高齢者の仲間入りをしましたが、なぜか寂しさはなく、これからの人生、ますます何かができるという気がしてなりません。
老いることは、辛い、寂しいとよく聴きますが、この年でなければできないことが、たくさんあるように思います。
「老い」は、私たちの心の持ちようと行動次第で、優しくも怖くもなります。
何をすれば、より素晴しい日々を過ごせるか、一緒に考えて、実行していきましょう。

のんびり、ぼんやりは、心のゆとり

 生きがいとは、何でしょうか。 人によっていろいろですが、私は「何もない」くらいがいいと思います。私の場合、強いていえば「のんびり、ぼんやり欲」でしょうか。
 皆さんは、こころからのんびり、ぼんやり、できていますか?
 案外できないものではないでしょうか。先々のこと、子どもや孫のこと、健康管理や病気のこと、そして自分の最期のこと……。不安や心配がいつも頭の片隅にあって、こころから安らげない、という方は多いのではないでしょうか。
 のんびり、ぼんやりできる日々を過ごすこと。それは「こころの余裕」ともいえます。
 さまざまなことに興味・関心を持ち、好奇心を持って学習、経験し、地域のイベントや行事に積極的に参加すること。これが「のんびり、ぼんやり穏やかな生活」への第一歩につながります。この準備は年齢に関係なく、気付いた今から始めることです。常に準備途上と心得ましょう。

お金の相続ではなく、こころの相続を

「悠々自適」という生活がありますが、それは、どんなものでしょうか?財産があればできるものでしょうか?しかし、財産を持ってあの世には行けません。
相続でもめることは多々ありますが、こころの相続は、何の手続きも必要なく、残された人のこころにいつまでも新鮮なまま生き続けます。ぜひとも、お金にとらわれ過ぎることなく、こころの財産を増やして残していってほしいと思います。
 そのためにも、たまに「のんびり、ぼんやり」と過ごす日も必要です。そして後に残される家族(妻か夫)が「のんびり、ぼんやり」できる環境をつくってこそ、真の「悠々自適」といえるのではないでしょうか。
 テレビや本で「のんびり、ぼんやりしていると認知症になる」とか、「この薬には認知症予防の効果がある」とか、まるで脅迫のようにさまざまな宣伝を見掛けますが、認知症予防には不安感や孤独感を解消して、こころから安心できる日々を過ごすことが大切で、それが症状を軽くすることにもなるのです。もの忘れをしても歳相応と、それを楽しむぐらいのこころの余裕を持ちましょう。

 

岡島貞雄さん岡島貞雄(おかじまさだお)
シニアライフアドバイザー
ふるさとひょうご創生塾(6期生)
高齢者・認知症・老人施設・こころの問題等々の相談、成年後見制度普及活動に取り組む

 

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