特集

シニア世代の強い味方!「配食サービス」

「家族の介護で買い物に行けない」「一人暮らしで食事を作るのが面倒」「手軽に栄養バランスの良い食事を取りたい」といった方に便利なのが、自宅まで食事を届けてくれる配食サービスです。
利用してみたいけど、実際はどんなサービスなの?という方のために、今号は「配食サービス」について特集します。

「買い物難民」は全国に約700万人

近年、日本では地方の過疎化や大型スーパーの進出で身近な商店が撤退・廃業し、移動手段のない地方在住のシニアは買い物に出掛けることが困難になってきています。また、都市部でも高齢化によって行動範囲が狭まることで、食料品や生活必需品を入手しづらくなっている人が少なからずおり、このような人々は「買い物難民」や「買物弱者」とよばれています。
国と地方自治体は2011年より買物弱者の支援制度を設け、買い物バスなどの移動手段の提供、宅配や買い物代行サービス、移動販売事業の支援、ミニ店舗開設の支援などを始めました。ところが、経済産業省が2015年に行った調査では、これまで全国に600万人と推定されていた買物弱者数が増加傾向にあり、全国に約700万人いることが判明したのです。そこで最近では、大手民間企業も続々と買物弱者の支援事業に参入し始め、シニアの自宅を回る移動スーパーや配食サービスが注目を集めています。今号は配食サービスに的を絞り、その内容についてみていきます。

配食サービスって?

民間企業各社が取り扱っている配食サービスには、どのようなものがあるのでしょうか。
ここからは、具体的にその内容について紹介していきます。

Q どのようなものを届けてもらえるの?

 半調理済み食材からお弁当や惣菜まで、利用者のライフスタイルに合わせてさまざまな商品が用意されています。70_tokushu-01例えばシニア世代の利用が多いお弁当は、専任栄養士がカロリーや栄養バランスを考えた栄養食や、糖尿病や高血圧の人向けに作られた療養食などがあり、冷蔵もしくは冷凍の状態で届けられます。各社違いはありますが、冷蔵はその日のうちに食べるものを毎日届けてくれて、主に夕食を対象としているようです。

Q 注文方法や価格は?

 注文は、インターネットや電話で受け付けているところが多いようです。1週間前までに注文を済ませる必要があるサービスがほとんどですが、「その日の食事はその日の朝に決めたい」という方のために、当日朝5時までの注文で当日配送可能なサービスもあります。70_tokushu-02注文単位は1食から可能な場所と、5~7食の1週間単位で注文する場合とがあります。
価格は各社1色あたり500円~850円ほどですが、65歳以上の世帯を対象とした配食サービスの補助金制度を設けている自治体も多くあり、1食あたり350円前後で利用できるケースも。配食サービスの利用を始めるときは、お住いの自治体に確認してみることをお勧めします。

Q 食事以外の者も届けてくれる?

 70_tokushu-03日々の食事だけでなく、全国の名産品やトイレットペーパーなどの日用品、文房具、生活雑貨などを届けてくれるところもあります。
さらにシニア専門とうたっている配食サービスは利用者の安否確認を兼ねているものが多く、なかにはお弁当を注文しない日でも自宅を訪問して安否確認してくれるサービスを提供する会社もあります。

Q どんなところにこだわって作られているの?

 シニア向けの配食サービスでは、味付けや食材の大きさ、形、硬さなど、シニア世代が食べやすいように配慮しつつも、ある程度は歯ごたえも楽しめるような工夫がされているようです。70_tokushu-04おかゆやきざみ食、アレルギー対応食など、個別に対応してくれるところもあります。
使用する野菜にこだわる配食サービスも多く、国産の旬の野菜を中心に使用したり、お届け日の前日に仕入れたフレッシュなもので調理するなど、シニアの健康指向に応えるものが多くなっています。

ワタミの宅食さん教えて!

全国およそ22万人の方に食事を届けているのが、配食業界最大手の「ワタミの宅食」です。
担当者の方に、特にシニアが利用するメリットについてお話を伺いました。
ワタミの宅食さん教えて!

健康的で美味しい食事を継続して取っていただきたい

「ワタミの宅食」のサービス内容について教えてください。

私どもは、「まごころ御膳」「まごころこばこ」「まごころおかず」「まごころ万菜」という4種類のラインナップの中から、お好きなお弁当を毎日お客様のご自宅までお届けしています。メニューはすべて専任の管理栄養士が塩分やカロリー、品目数を考えて作ったもので、例えば「まごころおかず」では、約500種類の献立をご用意しています。多彩な献立なので飽きにくいのが特徴です。
献立を考えるところから調理まですべて自社工場で行っているため、お客さまのご意見はタイムリーに反映させていただいています。
私たちがこだわっているのは、利用する方々に健康的な食事を継続して取っていただきたいということ。食事というのは、1食だけ健康的なものを食べてもなかなか健康には直結しません。そこでワタミの宅食では、5日間1セット(一部地域では7日間セット)でご提供しています。
ご利用者の半数ほどがシニア世代の方々で、「これだけの食材を使った献立を毎日自分で作るのは大変で、さらにそれを自宅まで毎日届けてもらえるということはありがたい」というお声をいただいています。また、最近のシニアの方は健康で活動的な方も多くいらっしゃるので、そういった方からは「食事の準備にかかる時間を趣味に費やせるので助かっている」というお声が寄せられています。

毎日同じスタッフがお届けして信頼関係を築いていく

シニア世代の方が利用しやすいように行っていることはありますか?

ワタミの宅食では、お客さまと同じ地域に住む「まごころスタッフ」とよばれるスタッフが、毎日同じ方のところへお届けするようにしています。顔見知りのスタッフが伺うことでお客さまの安心感につながり、なかにはスタッフが好きだからとお弁当をご注文くださるケースもあるようです。
また、体の不自由な方や、家族を在宅介護していてなかなか外に出られないような方は、どうしても地域の情報が入りづらくなってしまいますよね。
そういった方々に対しては、まごころスタッフが毎日お弁当と一緒に地域の情報もお届けし、孤立感を減らすお手伝いをさせていただいています。

その特性を生かし、地域や行政と連携して地域見守りの取り組みに協力しているそうですね?

はい。現在、宅食事業を展開している自治体は全国に590ヵ所ほどありますが、そのうち約90の自治体と協定を結んでいます。普段はお弁当をお届けすると玄関まで出てこられる方が、その日に限ってお姿が見えず、結局体調を崩していらした、というケースも過去に数件ありました。協定を結んでいない地域でも、お弁当をお届けして終わりではなく、お客さまの健康面も気に掛けながら、ちょっとした会話を交わすように心掛けています。

衣食住3つの面からお客さまの健康をサポートしたい

シニア世代にお勧めのお弁当を教えてください。

4つのラインナップのうち「まごころこばこ」はシニア向けの商品となっており、こちらは咀嚼力(そしゃくりょく)が弱くなった方でも食べやすいように軟らかめに調理してあります。一番人気は、バランスのとれた和洋中の6種類のお惣菜が楽しめる「まごころおかず」という商品で、こういったタイプはまだまだお元気で食欲もある方や、ご自宅で親御さんの介護をされている50代くらいの方にもお勧めしたいですね。
基本的に私たちは、チルドのお弁当を毎日お届けするというスタイルで展開していますが、「いつでも食べられる商品が欲しい」というお客さまのお声を受け、今年の3月より「いつでもおかず」という冷凍惣菜のご提供も始めました。
そして、衣食住3つの面からお客さまの健康をサポートしたいと考え、この春からは通信販売もスタートしています。月に1回冊子をお届けしますので、食以外の部分でも楽しんでいただきたいと思います。
以前、高齢者意識調査を行った際、60代後半の方々から「人生の中で今の時期が一番有意義に自分の時間を作ることができている」というお答えを多くいただきました。そういった方には、ぜひ宅食のお弁当をご注文いただいて、自分の時間をより有意義に過ごしていただきたいですね。また、家族を在宅介護していらっしゃる方も、宅食に頼ることで少しでも負担を軽くしていただければと思います。ご提供するのは管理栄養士が考えるバランスの良いお食事です。ワタミの宅食で、ぜひ健康的な食生活をお楽しみください。
ワタミの宅食
 

関連記事

  1. いざというときに慌てない!知っておきたい 介護保険制度のキホン
  2. 肌老化の進み方が変わる!今からでも間に合うエイジングケア
  3. 認知症に負けない脳を作る「食の力」
  4. 持ち家を活用する資金調達術 どうする?リタイア後の生活資金
  5. 防災脳で「もしも」に備える命を守る食と住まい
  6. 少ない負担で大きな運動効果!水中ウォーキング
  7. こころも体も豊かに「共食」のすすめ
  8. 食の常識を変える!ユニバーサルデザインフード
ゴールデンライフ送付希望の方
読者プレゼント応募方法
脳トレ・脳レク応募申込
脳トレダンス動画
ゴールデンライフ広告掲載

ピックアップ記事

  1. 若 若 & 噛 む 噛 む
  2. photoスケッチ50
  3. 老人ホームへの入居相談
PAGE TOP