健康・お金・生活

こちら西新宿 税理士よろず相談奮闘記 【59】

親族間でお金の貸し借りを行った場合、それが「贈与」と取り扱われることがあります。
思わぬ負担を発生させないためには、どこに注意すれば良いのでしょうか。

 毎週月曜日に開く無料法律税務相談所。ご相談を終えたNさんは、住宅取得資金の非課税制度を用いてお子さんに贈与することをお決めになりました。非課税枠の金額1200万円だけでは足りないため、残りの分はNさんが息子さんに貸すことになったのですが……。

「親子間の貸し借り」にご注意

「伏木さん、贈与だけでは足りない分は、私が貸そうと思っています。この貸したお金には、税金はかかったりしないですよね?」「そのお金があげたのではなく、真に貸し付けたのであれば、贈与税は課されません。」
「そうですか、安心しました。家を買った後で贈与税がかかっても払えませんからね。」とほっとしたご様子です。
「ただし、「お金の貸し借りは贈与ではない」と申し上げましたが、親と子、祖父母と孫などの親族間でお金の貸し借りをしたときは注意が必要です。返済能力や返済状況などをみて本当に借入金だと認められる場合は、その借入金は贈与とはされません。ところが、親子間では借入の契約書といった書類を作らないことが多いですよね。このような場合は貸し借りの証拠がないので、贈与と認定される恐れがあります。また契約書を作って形式を整えていたとしても、きちんと返済をしていないと、税務署から贈与とみなされる可能性があります。ですから借入金として認められるためには、きちんとした契約書を作り、しっかりと返済していけるよう準備しておく必要があります。」
「なるほど。貸し借りであっても贈与とされる場合があるということですか。贈与とみなされたら税金の負担が大変だな。贈与と言われないようにするためには、具体的にどんなことに気を付ければいいでしょうか?」

「借入金」と「贈与」の分かれ道

親族間の貸し借りが贈与とされないためのポイント
金銭消費貸借契約書を作成して、当事者が署名捺印する。借入金額・利息・返済期間等の借入条件をきちんと記載すること。また、借入金の金額に応じた収入印紙を貼り、消印すること。
契約書の中に、利息の条項を入れること。市中金利より極端に低い金利や無利息の場合には、借り手に経済的利益が生じるため、贈与税が課される可能性があります。
契約書に従い毎月確実に返済すること。現金による返済ではなく銀行振込で、返済している証拠を残しておくこと。

相続税に関するご相談もお気軽にどうぞ「契約書で決めたとしても、銀行への返済ではなく私個人へ返すのだから、多少遅れてもいいですよね?」
「いいえ、Nさん。「多少遅れてもいい」という気持ちがあると危ないです。親族間の貸し借りは、ある時払いの催促なしとか、出世払いということになりやすいのですが、そのような場合は贈与とみなされてしまう可能性があります。契約書の条件通りに返済してもらうことが一番大事です。」
 今回のような親族間でのお金の貸し借りは、当事者間では「これは贈与じゃない」と思っていても、贈与とみなされてしまうことがあります。このように多額の現金を動かすときには、思わぬ課税トラブルが潜んでいるケースもありますので、まずは専門家に確認することをお勧めします。私どもでは毎週月曜日に無料相談所を開催しておりますので、是非お越しください。

ワンパック相続

伏木栄太郎伏木栄太郎(ふせぎえいたろう)新宿総合会計事務所 税理士
「お年寄りの味方」を合言葉にした税務相談は、高齢者にとって、丁寧でわかり易いと好評である。

 

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