特集

お墓の将来、どうしますか?知っておきたい「墓じまい」

知っておきたい墓じまい

 お盆の時期に「お墓まいりをした」という方は多いと思いますが、近年は「墓じまいをした」という方も増えているようです。
「墓じまい」とは、既存のお墓を撤去・処分することですが、厚生労働省によると、2 0 1 6 年度の墓じまい件数は約9万7000件にのぼり、5年前から2万件も増えているそうです。理由としては、
 ●お墓を受け継ぐ人がいない
 ●遠い場所にあるから子どもに負担を掛けたくない
 ●お墓の維持費や管理費が大変
 ●そもそも、お墓を必要としていないなど、社会や家族の在り方の変化が影響しているようです。
 そこで今月は、1939年に創業以来、葬儀・墓石・仏壇・手元供養など仏事に関するサービスを提供している「メモリアルアートの大野屋」に、墓じまいについて取材しました。新しい供養のかたちについても紹介します。

●お話を伺った方
川島 敦郎(かわしま あつろう)さん
メモリアルアートの大野屋
終活・仏事アドバイザー

誤解していませんか?正しく知ろう「墓じまい」

「墓じまい」を「お墓をなくすこと」と勘違いしていませんか?墓じまいの正しい意味とは?

「墓じまい」は「改葬」の1つの過程

 同社では1995年に「大野屋テレホンセンター」を開設し、年間約2万6000件にのぼる仏事に関する相談に、専門スタッフが365日、無料で対応しています。そこで年間5000件以上の相談に答えている川島さんにお話を伺うと、「墓じまい」という言葉を誤解している人が多いと言います。
「本来は「改葬」を進めるなかで、ご遺骨を取り出した既存のお墓を処分することを指す言葉でした。改葬とは、すでに埋葬されているご遺骨を所定の手続きを踏んで別のお墓に移動させる、いわゆる「お墓の引っ越し」のこと。それが最近、墓じまいという言葉だけがクローズアップされ、「墓じまい」=「墓をなくす」という意味で広まったようです。しかし、お墓の処分に関して大切なのは、いまあるご先祖様のご遺骨をどうするか、ご自身が亡くなったときにどうするかを考えることです」

「改葬」の一番の理由はお墓が遠いこと

 同社が2014年に行った調査(※1)によると、「改葬」を選択した理由でもっとも多かったのが「お墓が遠い(78%)」でした。
「ご高齢になり、田舎のご先祖様のお墓を守れなくなった方の相談が非常に多いです。樹木葬や永代供養墓、都内では納骨堂などの移転先を弊社でご紹介することで、近いから頻繁にお参りに行けるようになったと喜ばれています」
 改葬の手順(表参照)は、いまある遺骨が菩提寺に埋葬されているか否かで、手順も変わると川島さんは言います。
「基本は行政への手続きや石材店への依頼など、シンプルな手順です。菩提寺の場合、ご住職に相談する必要があります。また、ご遺骨の移送など、ご高齢になると難しい手順もあります。弊社は8000件以上の改葬実績があり、一連の手順を代行するサービスもありますから、ぜひお気軽にご相談ください」

※1 2014年にメモリアルアートの大野屋が発表した調査で、同社で改葬を行った40代~60代の男女362人に聞いたもの。

いろいろな弔(とむら)いのカタチ 現代の「手元供養」

いつでも身近に故人を偲(しの)ぶことができる手元供養が、近年、注目されています。

大切な人との絆心のよりどころとして

 近年、改葬を考える人が増えるとともに、故人を弔う方法も多様化してきています。樹木葬や永代供養墓、海洋散骨などさまざまな弔いのカタチがありますが、なかでも近年注目されているのが「手元供養」です。
 業界に先駆けて2005年から「遺骨ペンダント」や「ミニ骨壺」などの手元供養商品を扱う同社では、心のよりどころとして手元供養品を求める人が増えている、と川島さんは話します。
「お墓や仏壇を簡素化する代替品ではなく、宗教儀礼とは別に、亡くなられた大切な方を身近に感じていたい、失った悲しみを乗り越えて前向きな人生をおくりたい、というお客様が多いようです」
 同社では現在、遺骨や思い出の品を納めて身に着けられる「Soul Jewelry(ソウルジュエリー)」など、3ブランドを展開しています。「ソウルジュエリーは、一般のジュエリーと遜色ないデザイン性はもちろん、どんな服装にも合うシンプルさも重視しました。ステンレス・チタン製で生活防水仕様など、機能性を重視したものもあります」
 川島さんのもとには、たくさんの感謝の声が届くそうです。
「お父様を亡くした娘さんが、落ち込んでしまったお母様にプレゼントして、2人で身に着けていると嬉しいお声をいただきました。朝、起きたときに亡くなった親を思い手を合わせることも、仕事中にふと祖父母を思うことも、眠るときに大切な人の顔を思い出すことも、感謝の気持ちや懐かしい思い出を心に浮かべるだけで、それは立派な供養です。人は弱いものです。私自身、両親が眠るお墓の前で手を合わせると、気持ちが落ち着いて安心します。それは何にも変えられないものです。手元供養は、ご自身の心の支えとなる弔いの1つのカタチだと思います」
 お墓や仏事に関する悩みをお持ちの方は、ぜひ一度「大野屋テレホンセンター」にお気軽に相談してみてはいかがでしょうか。匿名での相談も可能です。


取り扱い店マークのある全国573の販売店や、オンラインストアで購入可能です。
※ブランドサイトから取り扱い店舗を検索できます
【問】大野屋テレホンセンター 0120-02-8888


 

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