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笑顔でリラックス!がんや糖尿病も遠ざける「笑い」の健康効果

笑いで難病を克服したジャーナリスト

「笑う門に福来たる」「笑いは百薬の長」「笑いに勝る良薬なし」「箪笥(たんす)長持ち持ってくるよりも笑顔1つの嫁が良い」などといわれるように、人間にとって「笑い」は、何より大切な財産です。
「病は気から」ともいうように、少々調子が悪くても朗ほ がらかにしていれば、笑いによってストレスを解消し、病も遠ざかっていくのかもしれません。
 最近の研究では、笑いがもたらすさまざまな効果がわかってきています。
 笑いの健康効果についての研究の始まりは、1976年に米国のジャーナリスト、ノーマン・カズンズが書いた闘病記です。彼は笑うことで自らの難病を克服したと発表しました。これを皮切りに医学的な研究が始まり、笑いによって免疫力が上がる、痛みやストレスを感じにくくなる、といった研究報告が相次ぐようになったのです。
 それではなぜ、笑うことが健康に良いのでしょうか?
 人間は、イライラすると交感神経が優位になり、血圧が上がります。それに伴い心拍数も増えます。反対に、笑顔でリラックスすると副交感神経が優位になり、血圧が下がり、心拍数も少なくなることがわかっています。またストレスホルモンの分泌が減少し、脳の温度が下がることもわかっています。
 疲れを解消するには良質な睡眠が効果的ですが、脳温が高いと、なかなか寝つけなかったり、熟睡できなかったりするのです。

がんも予防する「笑い」の力

 笑いが、「がん」をも遠ざけることをご存じでしょうか。それは、笑いがナチュラルキラー(NK)細胞を活性化させ、体の免疫力を高めてくれるおかげです。
 NK細胞とは、がん細胞や体内に侵入するウイルスなど体に悪影響をおよぼす物質を退治するリンパ球(免疫細胞)の1つです。
 人間の体内にはNK細胞がおよそ50億個もあり、NK細胞の働きが活発だと、がんや感染症にかかりにくくなるといわれています。
 私たちが笑うと、免疫のコントロール機能を司っている脳の「間脳」という部位に興奮が伝わり、情報伝達物質の神経ペプチドが活発に産生されます。笑いによって作られた善玉の神経ペプチドは、血液やリンパ液を通じて体中に行きわたり、NK細胞の表面に付着してNK細胞を活性化させます。その結果、がん細胞やウイルスなどの病気のもとを次々と攻撃するので、免疫力が高まるというわけです。
 反対に、悲しみやストレスなどマイナスの情報を受け取ると、NK細胞の働きが鈍くなり、免疫力も低下してしまうのです。

笑うと血糖値が下がる?!

 笑いは免疫力を高めるだけでなく、ほかにも体にさまざまな良い効果をもたらすことがわかっています。例えば、糖尿病の患者さんは不安や恐怖、悲しみ、痛みなどのストレスがあると、血糖値が上がりやすくなりますが、笑うと、血糖値が低下することがわかっています。また、笑うことで幸福ホルモンの1つといわれる「エンドルフィン」の分泌が増加し、これには鎮痛効果があることが知られています。作り笑顔をするだけでも効果があります。
「幸福論」を書いたフランスの哲学者・アランは、「幸福だから笑うのではない、笑うから幸福なのだ」という言葉を残しています。これは医学的にも正しいといえます。
 日常生活でも、自分の失敗談や短所、嫌なことも、笑いのネタにして笑い飛ばしたいものです。

 

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