特集

「歩く」+「〇〇」で健康に!ながらウオーキングのすすめ

ながらウォーキングのすすめ

 手軽に始められ、健康維持に高い効果が期待できるというウオーキング。本誌でも「若返りウオーキング」や「健康寿命を延ばすウオーキング」、「水中ウオーキング」など、健康に良いウオーキング情報を取り上げてきました。しかし「昨日たくさん歩いたから今日はお休みしよう」とか、「お天気が悪いから今日はやめておこう」などの理由で、途中で止めてしまった、という方も多いのではないでしょうか。
 健康維持のためのウオーキングで大切なのは、習慣化して「続ける」こと。そのためには、「歩く」ことが日常生活の一部になるような工夫をすると良いでしょう。
 そこで今月は、ウオーキングと「あるモノ」を組み合わせることで、楽しみながら無理なく歩く、いわゆる「ながらウオーキング」を紹
介します。自分に合ったウオーキング習慣を見つけてみませんか。

「歩く」+「噛(か)む」でカロリー消費量がアップ!

ガムを噛みながらのウオーキングを推奨するロッテとアシックスによる新しいプロジェクトを紹介します。

「FUN+WALK」毎日の通勤をスポーツに!

 2017年にスポーツ庁が官民連携でスタートさせた「FUN+WALK PROJECT」をご存じですか。2016年にスポーツ庁が行った世論調査(※)では、週1回以上スポーツをしている成人は全体の42.5%でしたが、この数値を65%まで引き上げようと、「歩くことをもっと楽しく、楽しいことをもっと健康的なものにする」という趣旨でスタートした活動です。日常の「歩く」に「楽しい」を組み合わせて、自然と歩く習慣を身につけてもらおうと、例えば「グルメ+WALK」や「音楽+WALK」などが提案されています。
 そして、この活動を支援している企業の1つが、1948年の創業以来ガムをつくり続けてきたロッテです。ロッテは今年の3月に「ガムを噛みながらのウオーキング」を推奨する『通勤ジム』プロジェクトを、スポーツ用品メーカーのアシックスジャパンと共同でスタートさせました。
「運動が体に良い」とわかっていても「なかなか続かない」という人は多いのではないでしょうか。そこで毎日の「通勤」を無理なくスポーツにしてもらおうと考案されたのが、「通勤ジム」というプロジェクトです。

※スポーツ庁「スポーツの実施状況等に関する世論調査(平成28年度)」より

ガムを噛みながら歩くと歩行速度が上がる?

 このプロジェクトの発足にあたりロッテは、昨年3月、早稲田大学スポーツ科学学術院の宮下政司准教授と共同で、「ガム咀嚼(そしゃく)によるウオーキング試験」を実施しました。27歳から58歳までの男女15人を対象に、ガム咀嚼または無咀嚼で15分間歩行してもらい、生理機能や身体機能に与える効果について調査したものです。その結果、ガムを噛みながらの歩行は、通常の歩行時に比べて歩行速度
が上がり、カロリー消費量も増加することがわかったそうです(表1)。
 エネルギー消費量は、噛むガムの硬さによっても変わる可能性があり、今後はさらなる検証が必要とのこと。日常で歩く際にも「噛む」動作を加えて、歩くことを楽しんでみてはいかがでしょうか。

「歩く」+「社会参加」で認知症を予防する

人と関わり、楽しみながら歩くことを形にした「ソーシャル・ウォーキングⓇ」を紹介します。

ウオーキングとボランティア活動を一緒に

 大人用おむつや尿漏れパッドなどの介護用品を扱うユニ・チャームが、東京都健康長寿医療センター研究所の監修のもと考案した「ソーシャル・ウォーキングⓇ」は、社会参加と歩行を組み合わせた認知症予防プログラムです。手軽にできる「生理的アプローチ」のウオーキングに、買い物や友人との外出、ボランティアや仕事といった、目的をもって社会と触れ合う「認知的アプローチ」を一緒に行おうというものです(表2)。 

 上の表を参考に、自分ができる「ソーシャル・ウォーキングⓇ」を見つけてみませんか。ステップアップすることで目標ややりがいにもつながるようです。

初めての人でも安心体験会に参加しよう

 年齢による排泄トラブルやトイレの失敗で家に閉じこもってしまう人もいることから「外出をサポートして認知症問題に貢献したい」とこの取り組みを始めた同社は、2016年から東京や大阪、静岡などで「ソーシャル・ウォーキングⓇ」の体験イベントを実施し、参加者は延べ500人以上にのぼります。昨年11月に葛西臨海公園(東京都)で開催された体験会には、平均年齢71歳の男女58人が参加し、約1時間のウオーキングを楽しんだそうです。
 イベント当日は、東京都健康長寿医療センター研究所のスタッフから認知症予防のレクチャーを受け、社会参加として読み聞かせのボランティアも体験。その後、全日本ノルディック・ウォーク連盟の指導員による、ポールを使った「ノルディック・ウォーク」で汗を流したそうです。参加者からは、「認知症は不安だが、症状を遅らせられるように友だちともっと外出を心掛けたい」「どんな社会参加ができるか不安だったが、人の役に立つことを探してみたい」といった声が聞かれたそうです。
 次回の体験会は今年の秋ごろに開催予定です。「ソーシャル・ウォーキングⓇ」が気になる方は、まずは体験会に参加してみてはいかがでしょうか。

葛西臨海公園で行われた体験会の様子。
次回は2019年の秋ごろに開催予定。
お申し込み/ライフリー ソーシャル・ウォーキングⓇ事務局
03-6809-0117(平日10 : 00~17 : 00)

 

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