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プラスαの安心「認知症保険」の特徴と活用方法

認知症保険の特徴と活用方法

 超高齢社会の日本では、認知症の人が増加しています。認知症の人の数は2025年には700万人を超え、実に65歳以上の5人に1人が認知症になると推計されています。
 重度の認知症の介護費用は、そうではない場合に比べて2倍以上かかるといわれるなか、厚生労働省が行った世論調査(※1)では、認知症になったら「家族に身体・精神的負担をかけるのではないか」と不安に思っている人が7割を超えることがわかりました。家族側にも「ストレスや精神的負担が大きいのではないか」「経済的負担が大きいのではないか」という不安の声が多く聞かれました。
 最近、こういった不安の声に応えるように続々と登場し、話題となっているのが、民間の「認知症保険」です。今月は、認知症保険3商品を例にとって、その特徴と活用方法を紹介します。

※1 厚生労働省が2015年に実施した「認知症に関する世論調査」(有効回答1682人)より

認知症は介護費用が2倍?!「認知症保険」でできること

最近、話題になっている民間の「認知症保険」。3社の商品を例に内容を紹介します。

まずは、公的介護保険で利用できるサービスを

 民間の認知症保険を検討する前に、ぜひ知っておきたいのが「公的介護保険」でも認知症に関する介護サービスが1割~3割(※2)の費用負担で利用できることです。
 40歳以上の国民全員に加入義務がある公的介護保険は、保険料を納めて介護が必要になったときに所定の介護サービスが受けられる制度です。介護サービスの受給は原則として65歳以上で、自治体によって要介護(要支援)認定を受けた方が対象となります。
 ただし65歳未満でも40歳以上であれば、加齢が原因となる16の「特定疾患」によって要介護状態になった場合に限り介護サービスを受けることができます。特定疾患には「がん」をはじめ、初老期の「認知症」も含まれます。
 公的介護保険で利用できるサービスは、訪問・通所介護、施設への短期入所、福祉用具の貸与、施設入所などで、これらのサービスが1割~3割の費用負担で利用できます。サービスを受けるには、まずはお住まいの市区町村の窓口、もしくは地域包括支援センターに要介護認定の申請を行う必要があります。

※2 負担割合は所得により1割〜3割と異なる

認知症保険3商品キーワードは「予防」

 基本的な保障は公的介護保険でカバーし、家族や自身のためにより手厚い保障を備えたい、というときに検討したいのが民間の「介護保険」や「認知症保険」です。重度の認知症の場合、介護費用は認知症でない場合に比べて2倍以上かかるともいわれています。認知症保険は、こうした経済的負担を軽減するのはもちろん、予防に対応した商品も登場しています。
 2016年に太陽生命から発売された「ひまわり認知症治療保険」。持病のある方でも加入でき、認知症による所定の状態に対して給付金が出る業界初の保険で、保障を認知症のみに絞っているため、保険料が安く設定されています。これまでの販売件数は40万件を超え、各保険会社から認知症保険が販売されるキッカケになるなど、大きな話題となりました。昨年10月には、認知症予防の段階からサポートする「ひまわり認知症予防保険」を新たに発売。契約の1年後から2年ごとに「予防給付金」が受け取れるので、認知症の一歩手前といわれる「MCI(軽度認知障害)」の発症リスクを調べる血液検査や、旅行会社と提携した「生活習慣改善のウオーキングツアー」にも活用できます。
 損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険が昨年10月に発売した「リンククロス 笑顔をまもる認知症保険」。MCIと診断された場合、認知症に進行した際に支払われる保険金の5%が一時金として支払われます。MCIも保障する保険は業界初。さらに、契約者向けにスマートフォンを使った認知症の基本情報や、認知機能低下・MCIの予兆把握が5分でできるチェックツールを提供。専門家による介護相談や施設の体験・見学などのサービスも提供しています。
 第一生命が昨年12月に発売した「かんたん告知『認知症保険』」は、認知症に特化しているので手ごろな保険料で加入でき、「認知症に関連する持病がない」など、4つの告知項目がすべて「いいえ」であれば簡単に申し込めます。予防や早期発見のため、目の動きで認知機能をチェックするスマートフォン用「『健康第一』認知症予防アプリ」も提供。被保険者と連絡が取れないなどの緊急時に、家族の代わりにALSOKのガードマンが自宅を訪問し、状況を報告するサービスも導入し、シニアが抱く不安に幅広く対応しています。
 注意していただきたいのは、認知症保険に入っていたことを忘れないように、いずれの保険も家族と相談し家計に無理のない範囲で加入することです。3社の認知症保険を表にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

 

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