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肌の老化は春に進む! ?春肌ケアの新常識

春肌ケアの新常識

 多くの人が気になる「しわ」や「たるみ」などの肌老化。こうした老化を少しでも防ごうと、乾燥する冬場には保湿ケアを、紫外線の強い夏場にはUVケアをしているという人は多いでしょう。しかし、春はどうでしょうか?
 気象庁のデータによると3月と4月は空気が乾燥しており、地域によっては12月や1月の真冬並みに乾燥することもあります(表1)。紫外線指数は4月から上昇し始め、5月が最も高くなる地域も(表2)。
 こういった春の時期に肌のお手入れを怠ると、肌の老化は一気に進んでしまいます。
 そこで今月は、美容皮膚科学の第一人者である川島眞先生に、春に有効な肌ケアについてお話を伺いました。


川島 眞(かわしままこと)氏
東京女子医科大学名誉教授
医療法人社団ウェルエイジング 総院長

「肌老化」の原因は年齢だけじゃなかった!


肌が老化する大きな原因とは?
川島先生に教えていただきました。

肌老化の8割は太陽光が影響

 多くの人が気になる、肌の「しわ」「しみ」「たるみ」。こうした肌の老化について川島先生は、「年だから仕方がない、と思い込んでいる人が多い」と指摘します。「加齢による肌の自然老化は2割程度、あとの約8割は太陽光線の影響といわれています。例えば、お尻や内ももの肌は年を重ねても白くやわらかいですよね。つまり、これらが加齢だけによる肌老化の部分といえます」
 皮膚科医として皮膚がんの研究を重ね、光老化予防と対策を訴えてきた川島先生。光老化のことをもっと多くの人に知ってほしいと話します。
「太陽光線による肌の老徴(ろうちょう)を「光老化」とよびます。これまでは、UVA(紫外線A波)が「しわ」につながり、UVB(紫外線B波)が「しみ」「炎症」の原因と考えられてきました。しかし最近では、近赤外線や可視光線も「たるみ」に影響することがわかっており、紫外線だけではなく太陽光線全般に注意するべきです」
 肌の乾燥については「冬と同様、春も乾燥しやすい時期だと心得ることが大切」と話します。
「春も乾燥する時期というのは意外かもしれません。冬場から積み重なった乾燥で皮膚表面にある角層の水分量が減少している上、春は風が強く、その影響も大きいのです。また最近では花粉症による肌荒れも目立ちます。「花粉皮膚炎」とよび、鼻や目にアレルギー症状がない人でも、肌荒れだけを起こすケースが増えています」
 春の肌は、冬からの乾燥で荒れやすい上に、夏場に近い紫外線量を受けることで老化が進みやすいのです。
「春は乾燥と太陽光、Wの対策を」を合言葉に、次のページで紹介する川島先生の対策法を実践していきましょう。

肌老化をあきらめない!春肌ケアの3カ条


いますぐ誰もが無理なく実践できる
春肌ケアの極意を教えていただきました。

加齢で構造が変わる「真皮」の仕組み

 肌の老化は「しわ」や「しみ」以外にも「年齢とともに肌質が硬くなった」と感じる人が多いようです。これについて川島先生は、「皮膚の構造は上から角層を含む表皮、真皮、皮下組織の順に成り立っています。年齢とともに構造が大きく変わるのが、コラーゲンやエラスチンなどで形成される真皮層です。真皮組織が肌に張りや弾力を与えていますが、加齢によって減少したり、太陽光線の影響で形が変わったりすることが、肌が硬くなったと感じる原因の1つ」と言います。しかし肌に潤うるおいさえあれば、透明感のあるその人なりの輝きが生まれるとも。
「まずは角層の水分量を保持することに努めましょう。それは化粧水や乳液、クリームを使ってできることです。乾燥を防げば肌につやと潤いが生まれ、生き生きとした張りのある肌を感じられるはずです。いまできることから実践しましょう」

いますぐ実践!専門医が教える春肌ケアの3カ条

❶太陽光全般を防ぐ
「SPF30」(※1)や「PA++」(※2)などの日焼け止めクリームは有効ですが、近赤外線などの予防効果は不明です。そのため帽子やサングラスなどで太陽光全般を防ぐ工夫も必要です。日焼け止めクリームは外出時だけでなく室内でも有効です。ただし、太陽光で得られるビタミンDが不足しないよう、日ごろから食事などで摂取するように心掛けましょう。
❷こまめに保湿する
化粧水や乳液、美容クリームなどの基礎化粧品を使って、こまめに保湿しましょう。洗顔後や入浴後のケアも忘れずに。春でも加湿器などを使い、肌の乾燥を防ぐようにしましょう。
❸5年後10年後を想像して
「もう年だから」とあきらめてしまいがちな美肌ですが、いまのお手入れの積み重ねが、5年後、10年後の肌に影響してきます。人生100年時代、肌のケアに気を配ることで若々しくいられるのであれば、それは生きがいにも影響するのではないでしょうか。ぜひ、いますぐに春肌ケアを実践してほしいと思います。


※1 UVBを防ぐ効果指数。1~50までの数値がある。例えば「SPF30」の場合、何も塗らない場合と比べて日焼けまでの時間を30倍延ばすことができるという意味。
※2 UVAを防ぐ効果指数。4段階の+マークで表示され、+マークが多いほど防御効果が高いことを表す。

 

 

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